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「アクションを起こさなければ。」Firsthand ディレクター 福留聖樹

2019年10月の青山店に続き、今年7月には2店舗目を渋谷の新名所MIYASHITA PARK内にオープン。Fashion – Sustainable – Artをコンセプトに、自由な発想からモノやコトを体感できるセレクトショップとして展開。店名にふさわしく、他では味わえない体験型のコンテンツを揃え環境問題、サスティナブルムードに対する姿勢を発信している。そこでブランドディレクター福留に今季の取り組み、これからの歩みを聞いた。

他では体験できない空間作り、接客でお客様に何かを感じてお買い物を楽しんで欲しい。

ーFirsthandを始めるに至ったきっかけはなんですか?
まず、私自身は前職ではモノ作りの現場にずっといました。その際にちょっと汚れていたり、ちょっと傷ついていたり、そんな理由から工場の隅で山積みにされた生地や納品できない商品を沢山見てきました。以前からサスティナビリティ、モノの循環に関心がありましたし、この様な現状を変えたいと思い始めた時には、自然とFirsthandの構想を練り始めていました。

Firsthand AOYAMAファサードのホワイトセージ

ーコンセプトについて教えて下さい。
我々はFashion – Sustainable – Artをコンセプトとするセレクトショップです。これらのキーワードを主軸に他では体験できない空間作り、接客でお客様に何かを感じてお買い物を楽しんで貰えたらと思います。

以前、Firsthand AOYAMAにはHaroshi氏のアートピースであるGUZOが鎮座

ーショップの強みはなんですか?
やはり同じ志を持つ仲間、スタッフの存在ですね。例えばア ラブ ムーブメントの大久保さんとは、旧い付き合いでプロジェクトアドバイザーというより、まさに同志の1人ですね。彼からは多くのことを教わりました。廃棄されてしまうようなモノをお直し、カスタマイズをすることで既存のアイテムに付加価値を加えることであったり、正にFirsthandの理念と重なる部分があったわけです。

ア ラブ ムーブメントのカスタムコーナー

ー『アップサイクル』についてブランドとしてはどうお考えですか?
正直、各スタッフでも捉え方によって違うとは思いますが、元々あるプロダクトの使用用途を変えることで新しい価値観に生まれ変わらせる、と言ったところです。リサイクルとは少しニュアンスが違いますね。例えばジュエリーの置いてある透明のディスプレイは車のスピードメーターを使用する際にでる廃棄物なんです。廃棄となるプロダクトを壊し再構築するのではなく、使用用途を変えることで再活用すること、それがアップサイクルだと考えています。

貯水タンクや水撒きホースを活用、再構築し水の循環プロセスをデザインに取り入れたソファ

謳わなくても、その行いが、その言葉が自然と当たり前になっていって欲しいです。

ー加速化するサスティナブルムードへどのような期待を持っていますか?
アップサイクルやサスティナビリティと謳わなくても、その行いが、その言葉が自然と当たり前になっていって欲しいです。その思考や行為が浸透することで、長くファッション業界の問題とされている大量生産、大量消費、大量廃棄、これらを解決するに至るかも知れません。逆に懸念点もあります、それはひとつのトレンドとして盛り上がり衰えていくことです。これは僕たちがいま直面している課題でもあり、仕事だけでなく生活の一部として捉えアクションを起こしていく必要があります。

Firsthand RAYARD MIYASHITA PARK

ー注目のブランドはありますか?
gallary deptというLAのブランドを取り扱っています。僕たちが掲げているFashion – Sustainable – Artというコンセプトと実に密に一致しているブランドなんです。彼等はヴィンテージプロダクトのシルエットを変えたり、ペイントしたりと、ある種アートに昇華している一点物を手掛けています。彼等の考えや行為に賛同し、購入して下さっているお客様が多いので入荷するとすぐに完売するものが多いです。彼等の活動は影響力を持つヒト、ブランドにも伝わっていて、例を挙げるなら世界的に有名なデザイナーであるヴァージルアブローが着用したことでも話題です。

工事現場で使用されるリフトを再利用したハンガーラック

ー2号店目となるFirsthand RAYARD MIYASHITA PARK出店について、経緯を教えてください。
実は1店舗目となる青山店がオープンする前からオファーを貰っていました。どこから情報が漏れたのやら。。(笑)ただし勿論二つ返事でオファーを受けた訳ではありません。我々のやるべきこと、MIYASHITA PARKという立地で何を表現するのか、コンセプトの決定など、検討すべきは多々ありましたから。何よりもビジネスとして持続性があるのか、研究し仮説を立てながら慎重に進める必要がありました。

サスティナブルをクリエイティブで表現したインテリア

ー20AW以降の展開はどのようにお考えですか?
現状、なかなか実店舗で云々というのは難しいと思っています。そこで以前から熟孝しているのがサスティナビリティとテクノロジーの融合です。まだアイディア段階ですが、無人店舗でファーストハンドの世界観をお客様に体感してもらう空間を作ってみたいです。その空間をキャンピングカー内に作り、日本全土を周るのも良いのかも。あとはVR機能を駆使した体験型のネットショッピングも頭の中にはありますね。このような我慢の続く状況下ですが、面白い試みを皆さんにお届けできたらと思っています、お楽しみに。

 


 

福留 聖樹

1990年代にTUBE斎藤久夫⽒のアシスタントを務めた後、欧州を拠点に活動。2006年より国内ブランド及び⼤⼿セレクトショップに在籍。2018年デイトナ・インターナショナル⼊社。サスティナブルにフォーカスしたコンセプトストア「Firsthand」、渋⾕PARCO内のスタジオ「2G」に参画。

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PEOPLE

Iris Lawがアーティストとして発信するメッセージ。

南青山にオープンしたFirsthandのオープニングイベントとして行われた、モデル/ナチュラルダイアーティストのIris Lawによるタイダイ染めのワークショップの様子をお伝えするとともに、彼女が取り組むプロジェクトに対しての思いを語ってもらった。

ーモデルとしての活動以外に、ナチュラルダイのプロジェクトを始めたキッカケはありますか?

ーOther than working as a model, what was the start for this natural dye project?

学校の課題で、世界のファッション業界が生み出す汚染についてエッセイを書き、その上でどのような具体的な解決策を生み出すことが出来るのかという取り組みを行いました。その汚染要素の一つに化学染料が大きく影響していると知り、そこから天然染料について調べ実際に取り組み始めました。ドキュメンタリーや本で自分なりのプロセスを探って試していくうちに、ただただこのナチュラルダイの工程にハマってしまいました。自分の作り出す色も、このプロジェクトで発信出来るメッセージも、私はとても気に入っています。

I wrote essays at school about the pollution that the fashion world creates and then tried to portray viable solutions for each aspect. One of the main elements was the chemical dyes and that led me to research and try out the natural dyes. I fell in love with the process because I figured out my own process and took inspiration from lots of books and documentaries. I love the colours I can make and the message it sends.

ーなぜALMのテツ氏とのコラボレーションをするに至ったのでしょうか?

ーWhy did you want to collaborate with Tetsu?

小さい時から彼の作品が大好きで、いつも父から借りるALMのフーディーがあったんです。当時は彼のリサイクルカシミヤを使用して環境に配慮したプロジェクトを行っている事を全く理解していなかったのですが、大人になり、同じコンセプトについて取り組みを行い始めて改めてALMの偉大さに気付き、彼とのコラボレーションを実現させたいと思いました。

Since I was very young I loved his work and had a hoodie which I always borrowed from my dad by him. I never understood the concept that he used recycled cashmere and was helping the environment with his message until I was older and was also interested in the same message.

ーFirsthandの取り組みや、展開されているアイテムについてどう思いますか?

ーWhat is your thought for the items that’s carried at Firsthand?

エレガントかつ洗練されたカラフルな色使いや、遊び心のある展開がすごく好きです。また、例えば、リサイクル素材のアイテムがあったり、エシカルな生産背景で作られたアイテムがあるなど、サスティナブルというコンセプトを基に様々な意味が混在している所も本当に素敵だと思います。

I love the range of playful and colourful with refined and elegant. I also love the mixture of means to make the items sustainable for example there’s recycled materials as well as ethically made materials.

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