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ピュアな憧れを追いかけて。上田歩武は好きなスニーカーを履き、刺繍をする。

刺繍と芸人。決して交わらない二足のわらじ(あるいはスニーカー)をグッドウォーキンの上田歩武は履いている。カルチャー大好きな思春期を過ごし、そのときの憧れを今も追いかけているという彼がせっせと刺繍を手がける理由はどこまでもピュアだ。その等身大な姿勢に習ってみよう。好きなことをせっせと地道に楽しむことは、ときとして、見たことのない景色を僕らに見せてくれる。

まだ何者でもない。高円寺の居酒屋にたむろしているような夢を追う人です

ー上田さんって、普段はどんな風に自己紹介するんですか?

グッドウォーキンの上田です。刺繍芸人です。って説明するんですけど。ときどきフリーターって言っちゃいますね。謙遜というか、ちょっとまだ照れるところがあって。

ーどうしてなのでしょう。

芸人としても、刺繍の職人としても、まだまだ途中だと思っているんです。どっちもやってるから、「アメトーーク!」に出られたりしているんだけれど、これからだぞ!という思いがあります。

ー刺繍をはじめたきっかけは失恋だと過去のインタビューで話されていますが、そのときから刺繍と芸人でやっていくぞ、という思いがありましたか?

いえ、ぜんぜん。当時付き合っていた恋人が刺繍をやっていて、教わりたかったんですけど、その前にフラれてしまって。とにかく没頭できることが欲しかったんですよね。当時はバイトと月二回のお笑いライブのルーティーンをずっと続けていて、すごく息が詰まっていたから、何かやりたいなと思って。

ー刺繍が心の拠り所になっていくんですね。

刺繍しているときはかなり集中するし、良いきっかけにもなりました。僕はM−1グランプリ18浪人中で、芸人としてはまだ何者でもない。高円寺の居酒屋にたむろしているような夢を追う人です。でもそこに「刺繍をやっている」っていうのが乗っかると、少しだけ興味を持ってもらえるんですよ。インスタグラムが名刺になりました。刺繍とインスタ、やっててよかったな。

ー刺繍をするとき、上田さんはどんな感覚なんですか?

刺繍は塗り絵だと思ってます。色を塗る時って、線を重ねて面にしていくじゃないですか。それといっしょ。一本一本の糸を集めて、面を作る感覚なんです。最初に挑戦するときは難しいかなと思ったんですけど、塗り絵だ!って思ったら意外といけたんですよね。

ーなるほど。そういう感覚で捉えたことはなかったですね。

あとは立体的だったり、触り心地が独特だったりするのがいいですよね。見てくれる人にはよく「上田さんの刺繍は味があっていいですね」って言ってもらえます。僕はただ一生懸命やっているだけで、味のある表現にしよう、とかは考えてないんですけど(笑)。

ー上田さんならではの味が魅力になっているという。

このあいだ母親から電話があって、「あんたなんか最近上手くなってない?あかんやろ!」って叱られました。そのくらい、下手さが大事みたいですけど、365日毎日やってるんだから、そりゃちょっとは上手くなるやろ!って。

アルバイトをしてなんとかスニーカー買ったりしていた頃の延長戦をやってる

ーモチーフのチョイスは、カルチャー好きな男の子らしいですよね。

やっぱりファッションがベースにあって、自分が見てきたスニーカーとかカルチャーネタとかを「おもしろいんじゃないかな」っていうシンプルな発想で刺繍にしたり、紙粘土でつくったりしています。説明したり、インスタでハッシュタグをつけたりもしないんですけど、みんながわかってくれるのがうれしいですよね。「あ、これはカートコバーンだ!」とか、「マイケルジョーダンだ!」って、伝わるから、みんな賢いな〜って。イメージする力はすごいですよね。

ー思春期にハマったものをいまだ追いかけている感覚ですか?

まさに思春期を取り戻していく感覚ですね。アルバイトをしてなんとかスニーカー買ったりしていた頃の延長戦をやってるんですよ。今もそんなにお金はないんですけど。

ー突っ込んだ質問をさせていただくのですが、刺繍だけで生計を立てているんですか?

今は刺繍で生活できています。でも、かなりきついですよ。一つ一つ手でやっているから大量生産できないし、ベースになるキャップとかTシャツも、僕が自費で仕入れているし。なんとかやってますけど、アシスタントになってくれる人いないかな…。

ーアシスタント募集しましょう。この記事で。

あ、嬉しいです。もし希望の方いたら、インスタにメッセージください。

ーたとえば、AIが自動で刺繍をつくれるようになったらどうします?

すぐ頼みます。でもたぶん最初は叱るでしょうね。AIはめちゃめちゃきれいにやっちゃうと思うので、「おれっぽくないやん、ちゃんと下手にやれよ」って叱って、学んでもらいます。

ーあ、「上田さんっぽさ」をAIに学ばせていくんですね。

きれいにやったら僕らしくないんで。僕らしさを学んでいいかんじにやってくれたら、ラクできていいなあ。AIにも個性があっていいとおもんです。賢いやつ、上手なやつ、下手なやつ、サイコパスなやつ。よくわかんないですけど(笑)。AIが僕らしさを覚えてくれたら、あとはたばこ吸いながらのんびりしますね。

サボらず、ハマり続けよう

ーこれから刺繍の他にやりたいことはありますか?

もちろん芸人としてもっとテレビに出たいし、憧れていた人と仕事したいです。ヴィヴィアンウェストウッドとか、アンダーカバーのジョニオさんとかに会いたいですね。単純に自分が憧れてきた、一時代を築いてきた人たちに対するリスペクトがあります。

ーピュアな思いが変わらずにあるんですね。

バリバリありますよ。モテたいとか。

ーモテるんじゃないですか?

いや、ぜんぜん。展示に会いに来てくれる人はいますけど、それがモテにつながるわけじゃないし、まあモテたいっていうか、楽しくやっていきたいですよね。

ー今回の展示では、スニーカーをモチーフにした立体作品もありますが、マイベストスニーカーを3足選ぶとしたら、何にしますか?

スーパースター、エアジョーダン1、コンバースのオールスター…いや、ジャックパーセルかな。スーパースターとジャックパーセルは、昔からめちゃめちゃ履いていたので。ジョーダン1はとにかく憧れてました。憧れすぎて、ジョーダン1のシューレースの紫がかった青を再現したくて、自作したこともあります。

ーどうやったのでしょう?

白いシューレースをダイロンっていう染色材で紫に染めました。ユーズド感も出したかったから、染めたあとにハイターにちょっとつけてみたりして…。ソールもわざと黄ばませたくて、そもそもスニーカーのソールって、なんで黄ばむんやろ?って思って調べたら、「日光と洗剤の残りが反応して黄ばむ」ってことがわかったから、黄ばませるために洗剤を買ってきて、筆でぬって、ベランダに置いて…。

ーものすごい凝り性なんですね。

一度ハマると、とにかく没頭してしまうんですよね。でも、そうやって没頭してきたことがつながって、今こうして刺繍のポップアップをやらせてもらえている。これからもサボらず、ハマり続けようと思います。

 

Text_Taiyo Nagashima

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Ken Kagamiが追い求める、真摯で日常的なくだらなさの世界。-後編-

1919年生まれの黒猫・フィリックスは、2019年の100歳の誕生日をこんな風に迎えるなんて、想像もしなかっただろう。フィリックス生誕100周年を記念して、さまざまなアーティストとのコラボレーションアイテムが制作され、彼はいくつもの新しい表情を見せてくれた。フィリックスとアーティスト、それぞれの”らしさ”が際立つ素晴らしいコラボレーションを手がけたKen Kagamiは、アーティストとして、フィリックスに理想の姿を重ねるという。今回の企画の話をスタート地点に、うんこの話、アートについて、宇多田ヒカル…といったいくつものトピックを経由しながら、いろんなことにがんじがらめの2020年において重要な「真摯なくだらなさ」へとたどり着いた。ここにその対話を記録する。(後編)

 

最初から牙を剥いていくっていう。口に出したりはしないんですけれど

ー加賀美さんは、さまざまなブランドとコラボレーションをしていますよね。率直に聞いてしまうのですが、飽きたりはしませんか?

まだ飽きてないですよ。自分が飽きないようにやってます。海外で自分の展覧会をやるときは、100%自分の中で完結するわけだけど、コラボレーションには多少なりとも縛りがあって、その中でいかに面白くできるかって考えます。流れ作業でやったら面白くないから、楽しむようにしてますよ。

ー楽しむ姿勢を持つのって、当たり前のようで、すごく重要なことですよね。

そうですね。たとえばお酒を飲んで酔っ払って暴れたり、ワールドカップで騒いだりするのって、日々の生活の中に楽しいことが見出せず、抑圧されてる感情がボンって破裂しているからなのかも。

ー加賀美さんは常に楽しんで生活している印象です。

でも、僕が朝からinstagramに連投してるのを見て、ムカつく人もいると思うんですよ。「こっちは朝から会社なのに、ワケわかんないもの上げてふざけんなよ」みたいな。そういう感想を持つのももちろん自由だけど、僕のインスタを見て、「会社の休憩時間に見て癒されてます」って言う人もいて、それで癒されるんだったら安上がりだしいいよね。「加賀美さんってバカだなーくだらないなー、よし頑張ろう!」みたいな。それはそれでいいこと。僕は誰かを癒やそうっていうつもりは全くないけれど。

ーそこにあるものを違う目線で見て、一人でニヤニヤ面白がるって、エコというか効率のいい工夫ですよね。

アートってそういうものだと思っています。他の人が「いいよね」「これ高く売れたんだよ」って言っていたとして、「こんなのが高く売れてんの!?」っていう意見が出てくるほうがいい。そこに発見があったりするんですよ、何でも。

ー世の中的に良しとされているものをすぐに飲み込むわけじゃない、という。

もう最初から牙を剥いていくっていう。口に出したりはしないんですけれど、自分の頭の中でそういう感じで見てみる。

ー牙を剥かないと、人間って意外と単純に動いちゃったりしますからね。

そうそう。自分がいいと思う感覚に芯を持つというか。アートってそれが如実に現れる世界だから。

ー面白さも人に教えてもらわないとわからない、っていう人が意外と多いじゃないですか。

インスタにも「これどこが面白いんですか?」とかコメントがあったりして、「これはこうだから笑うところはここですよ」って説明するのは面白くないですよね。僕は説明がないものが好きで。この前マツコデラックスの番組に宇多田ヒカルが出ていて、外に落ちてるものをインスタに上げてることについて説明していて、もったいないなーって見てました。「このゴミはどこから来たんだ?これは何なんだろう、私に見られてるゴミって?」みたいな。「私がステージに立って何万人の前で見られてる感覚と似ている。ゴミの気持ちがわかる」とか。そんな余計なこと、言わない方がいいのに!って奥さんに言ったら、それじゃテレビは成り立たないよ!って言われて。まあそれは分かってるんだけどさ。もったいないなー。

ー加賀美さんだけに限らず、インタビューって不思議な行為だと思うんですよ。作品を見て判断したらいいし、解釈は自由なのに、インタビューは必要な情報なのか?とよく悩みます。その人のこと自体を知りたいという思いや、解釈を助けるための対話は必要なんですけどね。

ああ、そうですね。たしかに。作品を語ってる人ってすごいなって思いますよ。現代美術はちゃんと批評できないとダメで、社会とリンクさせていかないといけないけれど、僕は何かあったら説明したらいいやみたいな。聞かれた時に考えればいいやって。

ー現代美術は文脈が必要ですよね。文脈があるから価値がつくという。

そうそう。でも、1秒で出来た作品で、説明ができなくても面白いものはあるし、やばいものは見てやばいって感じたらいい。それに対して加賀美さん何でやばいって思ったの?って聞かれてもね。やばいじゃん見てみてよ、って思います。違うところ見ていたりするのも、それは面白いし。

ー加賀美さんの投稿しているリアル目なうんこは、結構やばいですよね。ちょっと気持ち悪いんですけど、それが面白いというか。

でもカレー食べてるときにああいうの上がってきちゃったら、嫌だよね。あれでフォロー解除してる人もいっぱいいると思うんですよ。

ー僕も外しかけたこと、あります(笑)。

でも本物のうんこは絶対にあげないでしょ?本物のうんこはだめなんですよ。おもちゃが好きなので。

フィリックスみたいな位置が一番いい

ーSNSって、いろいろな環境を変えていると思うんです。これからアートの価値も変わりそうだなって。

これからはどうやって価値をつけるんだろうね。フォロワー数とか、色んなところコラボレーションしてるとか、有名な人と友達とか?昔もそんなのあったけど、今はもっとすごいよね。フェイクがどんどん出てくるんじゃない?なんか合成で作っちゃったりして。

ー実際にそういうことも起きてますね。

モデルルームで写真撮って、引っ越しました。とか言ってもわかんないですもんね。それだけやってる人がいたら逆に面白いけどね(笑)フォローしちゃう。

ー特別なアートには、どこに線があるのかすごく気になります。それこそ言葉にしづらいことだと思うのですが。

わからないけど、続けることじゃないですか?続けると、面白がって声をかけてくれる人が見つかって、それを見てくれた人が声かけてきて…。そこで気をつけなきゃいけないのは、広がり過ぎちゃうことかな。自分じゃどうにもできないこともあるけれど、いろんな表現方法を持っておくのがいい。

ーたしかに、流行することで終わりは見えてきますね。

日本だと流行するといろんなところで一気に使われて、また新しい人が出てきて入れ替わって…ってなる。難しいですよね。「あ、また見た!」「これもこの人なんだ。」「こんなのもやるんだ!」って思ってもらえれば、多少は長生きできるのかなって。これが飽きられたらもう一個あるわ、ってぐらいに考えておいたほうがいい。自分は揺さぶりをかける感覚でやってるんですよ。字も書くしイラストも描くけど、海外で展示やパフォーマンスもやるし、現代美術もやるし。はたから見ると何やってるんだかよくわかんないかもしれないけど、自分の中では統一しています。

ー何者かわからないくらいがちょうどいい、と。

自分がやっててつまんねーなって思っちゃったら危険信号っていうかね。自分が自分に飽きちゃったらもうダメですよ。最初の話に戻るけど、フィリックスみたいな位置が一番いいと思います。

 

 

Felix the Cat ©2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

 

Text_Taiyo Nagashima

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Ken Kagamiが追い求める、真摯で日常的なくだらなさの世界。-前編-

1919年生まれの黒猫・フィリックスは、2019年の100歳の誕生日をこんな風に迎えるなんて、想像もしなかっただろう。フィリックス生誕100周年を記念して、さまざまなアーティストとのコラボレーションアイテムが制作され、彼はいくつもの新しい表情を見せてくれた。フィリックスとアーティスト、それぞれの”らしさ”が際立つ素晴らしいコラボレーションを手がけたKen Kagamiは、アーティストとして、フィリックスに理想の姿を重ねるという。今回の企画の話をスタート地点に、うんこの話、アートについて、宇多田ヒカル…といったいくつものトピックを経由しながら、いろんなことにがんじがらめの2020年において重要な「真摯なくだらなさ」へとたどり着いた。ここにその対話を記録する。

起きてから眠るまで常に普通にくだらなくいる

ーフィリックスって100周年なんですね。ミッ○ーより歴史があると知ってびっくりしました。

ね。だけどミッ○ーの方が人気じゃないですか。フィリックスはこの位置だからいいんでしょうね。ミュージシャンでもアーティストでも、この位置がかっこいいんですよ。自分もこんな風にありたいって感覚があります。

ーその目線で見ていなかったので、新鮮です。

ずっとこのへんにい続けるのって難しいと思う。フックアップされて上まで行っちゃうとあとは下がるだけだし、キープすることが一番大切かなって。ミッ○ーとかキテ○ちゃんとか、もはや大御所でしょ?アートやってる人はフィリックスみたいな位置がいいと思いますよ。

ーフィリックスって白黒のキャラの元祖のような存在なのでしょうか?

全然わかんない(笑)。駄菓子屋に並んでいるガムのイメージですよね。そこもいいんですよ。みんな知ってるけど色褪せない。

ーあのガムって独特の雰囲気があって、記憶のどこかにひっかかっているというか。

そうなの。いい位置にいますよ。本人がどう思ってるかわかりませんが。

ー本人はもっと有名になりたいかも。

ね。意外と野心家だったりして。

ーこれを聞くのは野暮かもしれないんですけれど、加賀美さんがフィリックスを描く時、どんなふうに絵柄を決めていったんですか?

そんなにはいじれないじゃないですか。本家に寄せながら、らしさを出したいと思いました。いい落としどころになったと思ってます。

ーどのくらいの時間をかけて描くのでしょうか?

速いですよ。これは下書きを描いたんですが、普段はだいたい下書き無しで一発。難しいモチーフは最初鉛筆で描いたりするんですけど、かなり速いです。

ー5分、10分とか。

そんなにかからないです。僕は適当に描いた1枚目のラフが一番好きだったりして。頭の中にあるものと極力近い状態の絵が面白いですよね。2回目は意識して描いちゃうから。

ー加賀美さんの絵を見ていると、自分にもできるんじゃないかなって気がしてくるところがあって、でも実際にやってみると全然違うものになりますよね。

絵を描く行為って、10人中9人はやらないですよね。時間があるんだったら他の事をする。でも、絵が得意じゃない人が描くと面白いですよ。テレビでダウンタウンの浜ちゃんが動物の絵を描いて笑われたりしてたけど、すごく良い絵だなって思った。下手だとバカにされるような風潮があるけれど、僕は面白いなって思う。もっと絵に興味がない人が描いたらいいのに。

ー絵に興味のない人が描いた絵を加賀美さんが選ぶ、みたいな企画を見てみたいです。

アートに無縁な人が描いた絵で本とか作ったりしたら、よさそうだね。でもみんな絵を描いてくれって頼まれたら、一生懸命上手に描こうとするでしょ。極力意識せずに、やることないから絵描こう、ぐらいがいいと思うんですよね。

ー脳と手の繋がり方って、人によって違うじゃないですか。頭から指先に行く間に変換されちゃう。そのあたりがピュアに見えてくると面白いですよね。

ね。年を取るほどに、頭の方はどんどん幼稚になっていくのがベストなんじゃないかなって感じがします。いかに頭が歳を取らないようにするか。それはもう訓練でしかないんですけれど。

ーその訓練って、具体的に何をやったらいいと思いますか?

くだらないことを朝から毎日ずっと考えるとかかな。娘が小3なんだけど、彼女の行動を見てるだけで面白いし、絵とかもすごいんですよ。テレビの笑いとかは、全く何とも思わないんだけど。

ー笑い声のエフェクトが鳴る演出って、お約束的ですよね。ある種決まったフォーマットの笑いというか。

そうそう。自分を笑わせてくれるものって自分でしかないから。自分しかわからない面白いことを、起きてから眠るまで考えたい。面白いことを考えようって意識すると不自然なので、常に普通にくだらなくいるというか、自分が面白いなって思うことを誰かに言うわけでもなく、ただずっと考えていたり、ニヤニヤしたり、そういう感じですよね、一年中。

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それは大人になってからわかるのかもしれない

ー加賀美さんって、くだらなさを追い求めながらも、すごく紳士ですよね。

紳士?ジェントル?ほんと?ははは。

ー世の中や人のことをよく知っているんだなっていう感じがします。ギリギリ社会的なうんこをやっている、というか。

そうかな?ニュースを見て、世の中に何が起きてるか知ろうとはしてますね。ジャーナリストとかではないから詳しくは分からないけど、全部斜めから見るようにしてるんですよ。ニュースも、SNSも、全て。変な意味じゃなくてね。そうすると違ったところが見えたりして面白い。そういうことを常に考えているので、見る人によっては色々感じるのかもね。一部だとは思いますけど。「くだらねえなぁ」でいいんですよ。自分もやっててわかんないんだから(笑)。

ーいろんな人から信頼されているとも思います。

そんなことないよ。ぜんぜん友達いないもん。いつも家にいます。「加賀美さんは来ない」って感じになっちゃってる。家族もいるしね。自分の展覧会のオープニングとか、仕事でやったやつとかは行きますけど、人がいっぱいいるところ苦手で、何かダメなんですよね。

ーVOILLDの伊勢さんは「加賀美さんはVOILLDの父っす!」って話してましたよ。「真剣に叱ってもらったことがあって、感謝してます」って。

うそー。不思議な感覚ですね。この歳になると仕事する人とか、友達とか、ほとんど年下なんですよ。

ーどんな感覚ですか?

バカみたいな下ネタをワー!って話してても、「僕が一番年上だな」とか、ふとした時に気づいて、「はあ」みたいな。ちょっと悲しいというか。しょうがないんですけどね。

ただ、お店に小学生とか中学生が来て「ファンです」とか「面白い」とか言われると一番嬉しいです。同じ年とか上の世代の人から言われるより、自分の子供くらいの歳の人から面白いと言われると、良かったなって。

ーそういう子達は理屈や損得で見てるわけじゃないですもんね。

そうですね。だからといってそっちに寄せるとか、若い人が面白がるようにやるってわけではないですけれど。

ーそういう若い人たちが「面白い」と感じるのは、どういう部分なのでしょうか。

僕がやってることはチャイルディッシュな物事をモチーフにしているからかな。裏にあるものは違うんだけれど、それは大人になってからわかるのかもしれない。パッと見はポップで、単純に面白いと感じるというか。

ー子どもの頃、サザンオールスターズの「マンピーのG★スポット」って曲をカラオケで歌っていたら、周りの大人がクスクス笑ってたんですけど、そういう感覚かもしれないですね。意味はわからないけど好き、っていう。

ああ、いい歌ですよね。それに近いのかも。

 

 

-後編へ続く-

 

Felix the Cat ©2020 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

 

Text_Taiyo Nagashima

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Artist Program -#05 三田尚人-

様々なアーティストをフックアップし、独自のフィルターを通し具現化する、Artist Program。第五回目は、EARTHMANSのアパレルモデルを担当した俳優の三田尚人(@Naoto_mita_bbh)さんが登場。

 

EARTHMANSにはどのようなイメージがありましたか?

初めて泊まらせて頂いた際のEARTHMANSのイメージが強く、アットホームで自分の別荘のようなイメージでした。

実際にEARTHMANSに宿泊していかがでしたか?

居心地が良すぎるので、次回はEARTHMANS 栂池にスキー旅行で1週間くらい泊まりたいです。オリジナルのアパレルに関しても、ホテルをコンセプトにしたデザインで普段使いもしやすく、とても気に入っています。

FREAKという言葉はまさに「MANRIKI」の為にあるのではないかと、運命的なモノを感じました。

ー今回出演された「MANRIKI」について教えてください。

芸人の永野さん原作・脚本の作品で、斎藤工さん演じる猟奇的な整顔師が、小顔を求める女性たちに万力による小顔矯正を施していくブラックコメディーです。

「MANRIKI」とは一言で言えば、FREAK’S movie です。FREAKという言葉を調べると一風変わった人、みたいな意味が出ますが、まさに「MANRIKI」の為にあるのではないかと、運命的なモノを感じました。近年の邦画は観客が喜ぶであろう要素を集めて映画内で観客の感情の導き、操作が多い中で「MANRIKI」にはそういったモノがありません。100人いれば100人全員が違った感情のルートを通って映画を観終えるような作品なのではないかと思います。

ー映画賞も受賞されたとか。

韓国の第23回プチョン国際ファンタスティック映画祭では、2018年の大ヒット作「カメラを止めるな!」に続いて、ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟アジア賞を受賞しています。また、パリ国際ファンタスティック映画祭にて邦画では初のスペシャルメンションを受賞しました。

今回はどのような役で出演されましたか?

どの役も役名がなく小顔願望の彼氏役で出演しました。ちょっと世の中を甘く見ているような男です。何事もマウントしたくなるような嫌なヤツで、小顔を希望する彼女も馬鹿にしているという役どころです。

自分は一体何をされるんだろうという恐怖心を感じる作品。

ー作品に出演された際、気をつけたことなどはありますか?

台本をもらってひと通り読んでも想像がつきませんでした。なので、気をつけるような場所は特になかったですし、これから一体自分は何をされるんだろうという恐怖がありました。

ー演者側から見ても恐怖心を感じるような作品だったと。

はい。それと自分の役で一番印象的だったのが、監督との撮影前のミーティングで生まれたシーンで、後日現場に行ったらそのための小道具などが用意されていて、本当にやるんだアレと思いました。気になる方は是非映画を観てチェックしてください。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

ゴルフにハマっています。ゴルフってかなりメンタルがスコアに左右されるスポーツで、メンタルの訓練にもなるのでおすすめです。先日のZOZOチャンピオンシップはかなり熱狂しました。あのタイガーウッズが日本の地でプレーしているということに感激しました。

ー今後はどんな活動をしていく予定ですか?

普通に生活していると気付けないことや、感じられない事がたくさんあると思うので常にアンテナを張って、FREAKな俳優になりたいと思います。

 


 

映画『MANRIKI』とは、永野、斎藤工、金子ノブアキ、清水康彦を主要メンバーとする「チーム 万力」により製作された、ブラックコメディ映画である。 孤高の喜劇作家・永野が22 年間地下ライブで、温め続けたコント群を脚本化、それを元に斎藤工プロデュース、音楽監督に金子ノブアキ、清水康彦が⻑編初監督を務めた。主要キャストは、主演を斎藤工が務め、劇団 EXILE に席を置きラッパーとしても活躍する SWAY、気鋭の劇作家である小池樹里杏、神野三鈴の洗練された演技力が加わるなど、多彩な才能が集結した。 彼らは「チーム万力」としてクリエイティブ活動を始め、昨年のショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018で発表した短編が注目を集めた。新しい発想でクリエイティブに向き合う彼らの強烈な表現は、挑戦でありながら、映画愛溢れるモノづくりの真髄とも言える。ジャンルもメッセージも観る者に委ねるこの作品を、異色と断ずるか、それとも楽しむか?

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Artist Program -#04 One scene, One kill-

様々なアーティストをフックアップし、フリークス ストア独自のフィルターを通し具現化する、Artist Program。第四回目は映画好きのイラストレーターと映像プロデューサーによるプロジェクト”One scene, One kill“が登場。”One scene, One kill” is a project by movie lovers Illustrator, Video Producer.

ー今回はどのような経緯でコラボに至ったのでしょうか?

フリークス ストアに知り合いがいて、映画の話になったのが始まりです。「最近、映画で印象に残ったワンシーンを絵にしているんだ」と。出来上がった絵を見せると返ってきた言葉が「めっちゃいいじゃん!アーカイブにしてみたらどう?」そこから物語は始まりました。

ーフリークス ストアにはどのようなイメージがありますか?

欲しいものに手が届くイメージですね。取り扱ってるブランドのセンスがいいと思います。映画絡みのモノもあったりして、個人的にとても嬉しいです。

ー今回のイラストのテーマやイメージはありますか?

僕たちは「イラストをキッカケにいい映画に出会ってもらう」を軸に活動しています。もちろん今回も、衣服になったイラストをキッカケにいい映画に出会ってもらえたらと思ってます。欲を言えば、”この服を着ている人”を見た人にもいい映画に出会ってもらえたらいいなぁー、なんて思ってます。

ー様々なアイディアはどこから生まれますか?

好きな映画と日常生活で出会ったものが頭の中で融合されて、配色とかどこを切り取るとか決めています。モチーフは映画ですけど、ふとした瞬間、例えば電車に乗ってておじさんが駆け込んできたときとかに「ブルース・ウィリス!」って思っちゃったりして、日常生活で映画のシーンと重なることがほぼ毎日あるんです。その時の状況とブルース・ウィリスの映画とが掛け合わさって「こんなモチーフで描こう」とか、そういう感じです。

One Scene One Kill×FREAK’S STORE プルオーバーパーカー

ー作品を制作する際、特に気をつけていることなどは?

とにかく映画を見て、印象に残ったシーンを頭の中で反復させています。そのシーンの前後とか、役の心境とか、モチーフにしたシーンの文脈を頭で考えながら、一枚絵で可能な限りディティールが伝わるようにしています。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

FilmarksとTikTokと、1日経つと無料で読める漫画アプリ(6つくらい)にハマってます。TikTokは最近の若者の自己顕示欲とか承認欲求の塊って感じがすっごい面白くて、ついつい見ちゃう。漫画アプリは、無料で漫画読みたいだけです。

ー普段の生活での熱狂性を感じるエピソードはありますか?

熱狂的かどうかわかりませんが、「自分の世界」という映画の主人公として、おもしろおかしく生きています。どう考えても自分が主人公。悪いことがあっても、こういう展開あるよなー!って結構ポジティブ(笑)。あとは最近思うのは、映画の中では ”優しい男が幸せになる” っていう展開がセオリーなので、スウィートボーイを心がけています。

ー今後どんな活動をしていく予定ですか?

映画で夢を見させてもらった分、違うフィルター(イラスト)で色んな人と夢を共有していきたいです。

“世界中の映画やドラマなどが溢れかえるこのご時世ですが、イイ映画との出会いは、いつだって一期一会。私たちのイラストをキッカケにイイ映画に出会ってもらえたら良いなーと思って描いてます。

 

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PEOPLE

Artist Program -#03 WEIRD ART WORKS-

様々なアーティストをフックアップし、フリークス ストア独自のフィルターを通し具現化する、Artist Program。第三回目は主にサインペインターとして活動するWEIRD ART WORKSさんが登場。アメリカの文化に惚れ込み、幾度も渡米し独学で習得、手書き分野におけるチョークアート・壁画・ハンドレタリング・タイポグラフィ・グラフィックデザイン・ロゴデザイン・イラストレーションを得意とし、サインペインターにとどまらずマルチに活躍する。

 

ー今回はどのような経緯でコラボに至ったのでしょうか?

フリークス ストアのスタッフさんに声をかけてもらったからです。いや、本当に嬉しかったですね。いつか、一緒に仕事が出来たらいいねって話してて、だから夢がひとつ叶った感じです。

ーフリークス ストアにはどのようなイメージがありますか?

常にトレンドを取り入れてるにも関わらず、でも懐かしさも忘れてなくていい意味でアメリカ臭さが出ててるところがいいですよね。

ー今回のイラストのテーマやイメージはありますか?

テーマはアメリカにありそうなちょっと風変わりなDINER、「WEIRDTHINGS DINER」です。

コンセプトは「Enjoy the Upside Down」で、アメリカの主要都市には必ずと言っていいほどあって、店舗により異なり、非日常感が味わえると人気のDinerがイメージとなっています

WEIRD ART WORKS × FREAK’S STORE ビッグシルエット プルオーバーパーカー

 

ー様々なアイディアはどこから生まれますか?

今まで観てきた映画だったり、特にアメリカに行った時に感じた事、買ったお菓子のパッケージデザインからレンガの壁のサインだったり、看板とかホームレスの格好とか見た事、経験した事全てです。

WEIRD ART WORKS × FREAK’S STORE クルーネック スウェット

 

ー作品を制作する際、特に気をつけていることなどは?

僕、映画オタクなんですよー、今まで観た映画のワンシーンだったり、タイトルのロゴだったり、セットの看板とか小物とか俳優さんの着てる服だったりとか普通の人があまり気にしなさそうな所とか注意深く見てデザインにしてます。で、もしそういった所とか気づいて貰えたら嬉しいですね。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

最近はA24の映画にハマって観てます。A24の映画ってなに観ても面白いんですよー。ハマった作品はハーモニー・コリンのスプリング・ブレイカーズ。でも日本未発表?も多くてMid 90s The last Black Man in San Francisco とかめっちゃ面白そうなのにまだ観れてないんです。

ー普段の生活での熱狂性を感じるエピソードはありますか?

やっぱりアメリカに行くと刺激貰えるんでもっともっとアメリカに行って刺激受けまくって、そこからまた仕事に繋がったら最高ですよね!だからもっと頑張ります(笑)

ー今後どんな活動をしていく予定ですか?

サインペイント中心で活動していくのはもちろんなんですが、デザイン関連全般に色んな事やってみたいですね。特に大きなMural(ウォールアート)とかライブペイントをやってみたいですね。色んな事を経験してみて自分の可能性を試してみたいです。

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PROJECT

アーティストHAROSHIが日本初上陸のPANGAIAとコラボレーションした理由。

スケートデッキの廃材を使用し、彫刻作品を作るアーティストのHAROSHI氏をご存知だろうか? 青山に新しくオープンしたショップ、「Firsthand」にて、日本初上陸のブランドPANGAIAと彼のアートがコラボレーションしたアイテムが限定で発売された。「アパレルとこのようにコラボレーションをするのは今回が始めてでした」と話すHAROSHI氏。彼はいままでどのように活動し、今回なぜPANGAIAとタッグを組んだのか、話を聞いてみた。

友達のようにとても距離感が近いひとたちだったので、一緒になにか作れたらいいなと。

まず、今回パンガイアとコラボレーションしたきっかけを教えてください。

オーナーでもあるジャスミンが、もともと僕の作品を買ってくれていたんです。それでパンガイアを知ることになりました。彼女たちが作る服は、リサイクルやトレーサビリティなど、環境に配慮したものを作っていて。僕も、スケートボードの廃材を使って、もの作りをしているので、自身のものづくり精神と近いものがあるなと感じていました。それで今回、「HAROSHIの作品をTシャツにプリントしたい!」とコラボレーションの話しをもらったんです。これまでアパレルとなにかをすることはしてきてなかったんですが、考え方も似ているし、ジャスミンはもちろん、パンガイアに携わっているひとたちは、友達のようにとても距離感が近いひとたちだったので、一緒になにか作れたらいいなと思ったんですよね。

ーHAROSHIさんはどうしてスケートボードの廃材を使って、ものづくりをはじめたんですか?

昔、彫金の仕事をしていました。100個、200個と全て同じものを作らなくてはならない量産の世界で、少しでも違いがあると検品で落とされてしまったりするんです。もちろん、商品だから仕方ないんですが、それぞれが違うからこそのかっこよさもあるのにな、と常に疑問を感じていたんですよね。なので、いっそのこと自分でなにかを作ってしまおうと思って、木目で同じものはひとつもできない、木を素材にしたアクセサリーを作り始めました。けど、いい木って値段が結構高くて、なかなか買えず(笑)。そしたら奥さんに「そこにたくさん置いてある板(スケートボードの板)でやってみれば?」と言われたのが最初のきっかけです。

ー最初はアクセサリーを作っていたんですね。

そうなんです。けど、アクセサリー販売だけで生活できるほど、売れていなくて。で、「売るためにどうしようかな?」と考えたときに、展示するときの看板やポップ、アクセサリーを陳列する台も木で作って、一緒に置き始めたんです。そうしたらお客さんから、そっちの方が好評を得るようになって(笑)。いろいろ作っては一緒に展示していくうちに、「これで個展をしませんか?」ってお話が来たんです。で、展示をしていくうちに、一人のアーティストとして認識されるようになりました。

自分のアートがどこの場所でハマっていくのかを知ることが大事。

ー現在では、日本も含めニューヨークでも活動されていますよね。

日本で活動をしていくなかで、「アートとして、もっと評価を受けるにはどうしたらいいのかな」と考え始めたんです。こういったスケートボードから派生したストリートのカルチャーは、全部アメリカから来ていて、自分はそこに影響を受け続けてきたので、やっぱり本場で認められたいなとずっと思っていたんです。で、いろいろと自分に合いそうな海外のギャラリーを探していたときに、ニューヨークの『Jonathan Levine Gallery』を見つけて。当時、ロウブロウやストリートアート界ではとても有名なギャラリーで、そこから「Jonathan Levineで展示したい!」とそこかしこでずっと言い続けていました。そしたら作品を買ってくれた人で、「ギャラリーのオーナーと知り合いだから、作品を見せておくよ」という方に出会って。そしたら、オーナーがとても気にいってくれて、「ぜひ個展をお願いしたい」と連絡がきたんです。そして、2011年に個展をさせてもらいました。その展示の評判がすごく良くて、ギャラリーに所属するようになってから、Jonathan Levine Galleryを起点に活動していくようになりました。

ー海外での活動と、日本での活動の違いってありますか?

ニューヨークは全人種がいるということですかね。当時はいまみたいにInstagramのようなものもなかったし、とにかく現場に行って、いろんな人に見てもらって、印象に残らないとなっていう意識がありました。日本だとどうしても日本人が多いので、それ以上に広がりにくいところはあるかもしれないです。けど、アートってその土地の受け手によって、全く反応が違うので、自分のアートがどこの場所でハマっていくのかを知ることは大事だなと思っています。

ー今回のコラボレーションを通して今後チャレンジしていきたいことはありますか?

今回はじめて、アパレルとコラボレーションをしたのですが、Tシャツなどで気軽にアートを取り入れられることができるのは、やっぱりいいなと思いました。これからも、自分にとって関係性の濃いチームと一緒に、新たな何かを生み出していけたらいいなと思います。

 

Text_Fumika Ogura

 

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PEOPLE

Artist Program -#02 トチハラユミ-

様々なアーティストをフックアップし、フリークス ストア独自のフィルターを通し具現化する、Artist Program。第二回目はイラストレーター/グラフィックデザイナーのトチハラユミ(@tochillust)さんが登場。

 

ー今回はどのような経緯でコラボに至ったのでしょうか?

現在、私はグラフィックデザイナーと並行してイラストレーターとしてもお仕事をいただいており、コツコツと更新しているインスタからありがたいことにお声がけいただきました。

ーフリークス ストアにはどのようなイメージがありますか?

カジュアルなイメージはありますが、何年経ってもいつも取り入れられるような、程よく流行を取り入れつつも流行に寄りすぎないベーシックな服がたくさんあるなと、お店に行くといつも思います。

ゴージャスなハリウッドという存在を、敢えてシュールな絵でデザインに落とし込んだら面白いなと。

ー今回のイラストのテーマやイメージはありますか?

テーマは“PLAY WITH HOLLYWOOD”。“ハリウッドで遊ぶ”と言う意味ですが、場所の遊ぶではなく、おもちゃで遊ぶようなイメージです。ゴージャスなハリウッドという存在を、敢えてシュールな絵でデザインに落とし込んだら面白いなと思い、このテーマにしました。ロゴをデザインするのも好きなので、今回勝手に作らせていただいたのにも関わらず採用していただき、とても嬉しいです。

トチハラユミ × FREAK’S STORE 別注ビッグシルエットプルオーバーパーカー

 

ー様々なアイディアはどこから生まれますか?

直感で物事を進めることが多いので、突然“あ、これすごい好きだなあ”とふと思ったものを日々メモするところかなと思います。あとは、生活の一部でもある映画や舞台やライブなどのエンターテインメントにたくさん触れて刺激を受けたり、面白い本や、映画のパンフレットを集めて見ることも多いです。

ー作品を制作する際、特に気をつけていることなどは?

色数や色の使い方、文字を入れた時の全体のバランスには気を遣っています。絵を描いてそれをデザインする感覚で作っています。デザインは頭で全体像をよく考えて構築していきますが、絵は考えすぎると描けないことがあるので、上手く頭を切り替えるように心がけています。

焼き物など唯一無二のものにとても惹かれます。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

使っている食器が全て母が趣味の陶芸で作ったものなのですが、焼き物はなんとも言えない深く味のある色味で好きです。食事との組み合わせを考えるのも面白いです。唯一無二のものにとても惹かれます。色でいうと昔から青いものが大好きで、何年か前に沖縄で購入した大嶺實清さんのペルシャブルーのやちむんは、もう眺めているだけで落ち着きます。

トチハラユミ × FREAK’S STORE 別注クルーネックスウェット

 

ー普段の生活での熱狂性を感じるエピソードはありますか?

仕事で色々な人とお会いするだけでも楽しいのですが、以前から尊敬する方と現場でご一緒する機会があり、その人の仕事に対する姿勢や人柄に触れてとても刺激になりました。さらに、描いたイラストをお礼にとお渡ししたら想像以上に良いリアクションをしてくださったのが嬉しすぎて、人に喜んでもらえることは自分の原動力になるなあと改めて実感した瞬間でした。

ー今後どんな活動をしていく予定ですか?

漠然とですが、ものづくりでいくつか挑戦したいことがあるので、今後どこかで発信したいなと思っています!

 

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PEOPLE

Artist Program -#01 コマツミドリ-

様々なアーティストをフックアップし、フリークス独自のフィルターを通し具現化する、Artist Programが始動。第一回目となる今回は石川県金沢市を拠点に活動する、イラストレーターのコマツミドリさんに話を伺った。

 

ー今回はどのような経緯でコラボに至ったのでしょうか?

昨年の秋、ラフォーレ原宿で展示を行ったのですが、その際にスタッフさんが観に来てくださったのが元々のきっかけです。そこでお話をいただいたのですが、また後日メールをくださりそこからコラボ化へ進んでいきました。

ーフリークス ストアにはどのようなイメージがありますか?

フリークスさんは、アメリカンカジュアルで私の好きなテイストなので金沢に店舗がないものの、東京に行った際はよく行っていました。お隣の富山に新しくお店ができると聞いているのでそちらも楽しみです。

日頃の生活が自分の仕事の源になったり、動機になった時に感じる喜び。

ー今回のイラストのテーマやイメージはありますか?

今回は『80年代アメリカにあるUMAが出ると噂のモーテル』がテーマで、描いたイラストがそのモーテルのスーベニアアイテムとなってます。一つ一つのデザインを何度も担当の方と相談して決めたとても思い入れあるものとなっております。

L:Welcome to MOTEL⑧ プリント クルーネックスウェット
R:I’m BUSY バックプリント プルオーバーパーカー

ー様々なアイディアはどこから生まれますか?

いろんな人と話していたり、日常の生活で生まれたりします。
10月中旬に金沢で行う展示ではペットをテーマにしています。日頃子どもと家の近くの川沿いをよく散歩するのですが、犬を連れて散歩している方が多く、子どもがいるおかげで散歩されてる方もよく近づいてきてくれて、そこで話が弾み飼われてる犬の名前なども教えてもらうのですが、そこでその家族のペットへの愛やストーリー、背景がよく伝わってきて面白いなと。それをイラストに起こして、何か生活感やその犬や猫、動物たちの背景を伝えれたらなと思って今回展示のテーマにしました。日頃の生活が自分の仕事の源になったり、動機になった時は喜びを感じます。

ー作品を制作する際、特に気をつけていることなどは?

色合いと少しのユーモアを大切にしています。ちょっとしたオヤジギャグなんかも好きです。ただ描くだけじゃつまらないので、何かプラスで足せれたらと思っています。

家族と遊ぶことが、自分の中のいいリフレッシュに。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

最近はNetflixですかね、テラハは欠かさず観てます。

ー普段どのような生活を送っていますか?

娘がいるので、子ども中心の生活をしています。娘がまだ2歳なのもあって仕事と子育てとの両立が難しい時もあるのですが、周りの方にいつも助けてもらっています。
休みの日は家族と遊ぶことが自分の中のいいリフレッシュになっています。

ー今後どんな活動をしていく予定ですか?

今までポップアップなどで原画やグッズの販売を行っていたのですが、現在金沢にコンセプトショップを準備中でして、何か面白いことができればと思ってます。

また、10月19日から東金沢にあるARLESさんにて、イラストレーターであるヤナギダマサミさんと合同展示を予定しております。先ほど言っていた「ペット」をテーマにグッズなども準備していますので、近郊の方、金沢へ旅行のご予定がある方は是非お越しください!

 


YANAGIDAMASAMI × MIDORI KOMATSU
日程:10月19日(土)~10月27日(日)
時間:11時~20時
場所:ARLES 石川県金沢市小金町5-20

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PRODUCT

クラフトビールブランド「BREWBASE」とコラボレーションした“遊びのためのビール”「FREAKS」って?

フリークス ストアが、クラフトビールブランド「BREWBASE」とコラボレーションをし、“遊びのためのビール”をテーマに、クラフトビール「FREAKS」を8月10日より発売。今回こうしてフリークス ストアとBREWBASEがコラボレーションすることになったのは、フリークスストアの社内で、「BREWBASEのビールをフリークス ストアで提供したい!」という声があがったのがいちばん最初のきっかけだったそう。

一体どのようにしてこのクラフトビール「FREAKS」が生まれたのか? 今回はこのオリジナルクラフトビール制作に携わった、「TRANSPORTER」の創立者の田嶋伸浩さんとBREWBASEのディレクターを務めるナカムラサンタさんに話をお伺いした。

田嶋伸浩
元建築設計士でありファッションスタイリストであり、アパレルデザイナーでありグラフィックデザイナーでもあるが、20歳のときポートランドを訪れ、クラフトビールカルチャーに感銘を受け、6年程前からビール事業を手がける。国内外のクラフトビールフィールドにおいて、プロデュース、コンサルティング、マーケティングなどの仕事を行う。クラフトビアマガジンTransporterの発行人であり、現在ではスタイリスト、デザイン関連、メガネ、洋服などの製造・販売を手がける会社ALIAS LLCも経営する。
ナカムラサンタ
BREWBASE ディレクター / 酔っぱライター 
メディア・広告業界を中心に活動するフリーライター。趣味のクラフトビールを極めるために雑誌でビール関連記事を企画し、その際に出会った田嶋氏とともにコラボレーションブランドBREWBASEを立ち上げる。「遊びのためのビール」をコンセプトにビール開発・宣伝を行い、ビールの楽しさを広めるために日々飲み歩いている。

−まず、今回どうしてフリークスストアとのクラフトビール作りを行ったのか、経緯を教えてください。

フリークス ストアサイドから、「シーズンの展示会の時にBREWBASEのビールを提供したい」とオファーを頂いたのがきっかけです。 “ただ洋服を売るのではなく、ファッションを通してライフスタイルを提案する”フリークス ストアの考え方には、BREWBASEの持つ考えと共感する所があったんです。ビールの提供やグッズについて話していくうちに、「もうオリジナルのクラフトビールも作っちゃう?」と。根本的な考え方が似ているからなのか、自然と話が膨らんでいきましたね。

−これまでBREWBASEさんでは色々とビールを作られてきたかと思いますが、この「FREAKS」を作る上でこだわったところやおすすめしたいところを教えてください。

世界のクラフトビールシーンで大流行しているNEW ENGLAND IPA(以下、NE IPA)というスタイルで、苦味を抑えた柑橘系のジュースのような味わいが特徴のビールです。今回は8月に発売だったので、アルコール度数は控えめに、暑い日にもゴクゴク飲めるスッキリとした味わいにしました。とても飲みやすいビールなので、ビールが苦手な人にもチャレンジしてほしいですね。『HB431』という新種のホップも使っています。

−“遊びのビール”がテーマになっていますが、そのテーマを設定したのはなぜですか?

そもそもビールは楽しい飲み物だと思います。いちいちウンチクを並べたりだとか、かっこつけなくていいお酒だなと。「とりあえず乾杯して楽しい時間を過ごそう!」みたいな、フランクな感じがビールの良さだと思うんですよね。キャンプでも野外フェスでも映画やスポーツを観ながらでもいいんですけど、自分の好きなことを美味しいビールと一緒に楽しめたら最高じゃないですか?そんなそれぞれの楽しいシーンで、このビールを片手に過ごしてほしいなという気持ちを込めてこの“遊びのビール”をテーマ設定にしました。特にキャンプなどのアウトドアのシーンではこのビールはぴったり。ホップの瑞々しさというか、ビールのナチュラルな味わいが一層引き立つと思います。

−クラフトビールのパッケージはオシャレでスタイリッシュなイメージが強いですが、今回タイダイ柄のパッケージにした意図を教えてください。

クラフトビールのパッケージって、結構こだわっているものが多いですよね。 BREWBASEではビールをただ消費するのではなく、ひとつの体験として楽しんで欲しいと思っています。だからこれまでも“ジャケ買い”したくなるようなデザインにこだわって、クラフトビールを作ってきました。今回のデザインを手掛けたのは、フリークスストアですが、このクラフトビール夏っぽさと多彩なフレーバーの融合がうまく表現されていると感じました。

−このビールを通してファッションのシーンでチャレンジしていきたいことはありますか?

このビールをきっかけに、より多くの人にクラフトビールの魅力が伝わってくれれば嬉しいですね。日本ではまだクラフトビールを飲めるお店が少ないのですが、この「FREAKS」は缶で飲めるし、何より見た目もキャッチーなので、気軽に手に取りやすい気がします。また、BREWBASEのグッズが欲しいというリクエストも多いので、今回のコラボがそういったグッズを出したりするきっかけになれたらなという気持ちもあります。やはりそこが異業種コラボの醍醐味だなと、改めて感じることができました。

−最後に、「TRANSPORTER」の創立者の田嶋伸浩さんはずっとアパレルの仕事もしていたそうですが、田嶋さんが思う “ファッション”と “ビール”の共通項を教えてください。

“ファッション”と “ビール”の共通項は、トレンド、ライフスタイル、ステイタス、満足感かなと思います。

Text_Fumika Ogura

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