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daytona1986

PEOPLE

あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -JABBA DA FOOTBALL CLUB-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。
例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは?
演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。

第二回は、縦横無尽にハッピーバイブスを振りまく4MC、JABBA DA FOOTBALL CLUB。昨年メジャーデビューも果たし、ノリにノっている彼らが夢中で聴き込んだ曲とはいったい?それぞれが全く異なる個性的なキャラ立ちをした彼ららしい、カラフルなセレクトに大納得。それではいざ、JABBA DA WORLDへ。

 

The Mirrazずっと夢中。たくさん好きな曲があるけど、最近の気分的に。うまくいかない不満に対していろいろ理屈をこねるけど最後には、「ああ、なんとかなるよ、なんとかするよ~やるだけやってみるよ」で締める、根暗で理屈っぽくてオタクちゃんなのに、1周回ってポジティブでエモーショナルなミイラズが大好き。

NOLOV

RED HOT CHILI PEPPERS今までにも何度かこういった機会をもらったことがあります。その度にこの曲を僕はあげています。これからも変わらないと思います。勿論US、日本に拘らずここ数年は韓国のHIPHOPなどを聴き漁ってはいるのですが。それでも僕の音楽の根底にあるのはこれです。馬鹿なところ。凶暴さ。運動神経の良さ。そして何よりそれが混ざって生まれるセクシーさ。永遠の憧れです。僕は自分が音楽というものを使って何かを表現するとき必ず頭に浮かべるのはアンソニー・キーディスです。

ROVIN

KICK THE CAN CREWずーっと聴いてた。今後もずーっと聴いていくんだろうなって気がしている。
ここまで情景を思い浮かばせてくれるイントロ&トラックは多くないし、3人の歌が入るとそれが更に増していって凄く引き込まれる。
好きだったから真似してよく1人で歌ってたけど、あれがラップの練習になってたのかなって今更になって思う。ASHTRAY
Kenji Masubuchi個人的なギターヒーローは、hideとかアベフトシとか何人か居て、その中でkenji MasubuchiさんはSCAFUL KINGのギタリストとして好きになって、更にこのソロの曲はバンドと全然違うフレイバーの曲だったんだけど、すげー!ってなって大好きになった曲です。

BAOBAB MC

Childish Gambino「君が何を言おうと、何をしようと関係ないひとりの時は、君と一緒にいたくなる他のヤツらなんて知らない。君のそばにいるよ。3005年まで」死ぬまでに、こんな歌詞を書きたい。(英語わかんないので、”SUBLYRICS”というサイトで和訳チェックしました。テヘヘ。翻訳ありがとうございます。)

NOLOV

 

Photo by 町田千秋

Photo by 町田千秋

Photo by 町田千秋

Photo by 町田千秋

Photo by 町田千秋

 
 
4人の異なる年代・環境で生まれ育ったオトコが集まりゃ、まったく違うものに熱狂しているのは不思議なコトじゃない。しかし、ソイツらが音楽グループを組んで、メジャーデビューまでしているコトは不思議だ。摩訶不思議だ。見た目・趣味・性格からして、同じ学校にいても友達になってなさそうな4人。「親同士が友達」みたいな強制イベントがないと関係性に説明がつかない。

『でも多分「何か」が共通しているからやってるんだ。その「何か」が正直に言っちゃうと、自分たちでもよくわかってない。あ!あれかな?熱狂?っつーのかな?熱狂?英語なら”FREAK”ってやつ?が僕たちを繋いでるんじゃないかって思ってきた。え?そういう媚びいらない?ワリワリf(^^;冗談はさておき。その「何か」は、作品や活動を通して探して行こうと思う。4人の全く違う人間性がぶつかり合って生まれてるものだから、何か見つかりそうだよね。これを読んだのも何かの縁だし、それを探すの手伝ってくれない?人生、けっこー楽しくなるよ。』

JABBA DA FOOTBALL CLUB

チビ・デブ・ガリ・中肉中背という全く体型の異なる4人組。通称“JABBA”。楽器のできない自分たちも、大好きな音楽をしたい!と鼻息荒く活動を開始し何の因果か、2度の全国ツアーや、サマソニ・フジロックなどの大型フェスへの出演、そして奇跡的に2019年に「新世界」でソニー・ミュージックよりメジャーデビューを果たす。これまでに2枚のアルバムをリリースし、「STAY GOLD, LIFE GOES ON」や「i&i」、「きみは最高」など4人が生きている中で、実際にぶつかった試練や出会い・別れを曲にしている。ヤンキーでもインテリでも、金持ちでもない4人の言葉は、何よりもリアルである。

3/18(水)2ndシングル「国道9号線」Release!!

 

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PRODUCT

多様な姿を見せるAZUSA IIDAの想いをTRUNKに。

鮮やかな色彩と一度見たら忘れられない独特のタッチで雑誌やCDジャケット、ブランドとのコラボレーションに引っ張りだこのイラストレーター AZUSA IIDA。2016年の初個展を皮切りに、積極的に個展を開催し、着実にファンを獲得してきた。そんな彼女の作品にバイヤーが一目惚れしたことからはじまった FREAK’S STOREとのコラボレーション。自身初となるウィメンズウェアをはじめ、Tシャツやトートバッグ、iPhoneケース、ステッカーといった豊富なマーチャンダイズが揃えられた他、渋谷のOPEN STUDIOでは「TRUNK」と題された個展も開催。18個のミニトランクが展示された。アーティスト本人も在廊した開催初日、もう3月だというのに降り始めた雪に負けず、展示に訪れたファン一人一人に笑顔で挨拶する様子から彼女の人柄のよさが伺い知れる。そんな彼女の魅力を伝えるべく、今回のコラボレーションから彼女の作品やルーツについて話を聞いてみた。

商品を作るだけでなく、きちんと世界観が伝わる空間を作りたい。

ーまず今回のコラボレーションのきっかけを教えてください。

もともとわたしの作品を見てくださっている方がいて、そこから今回のコラボレーションのお話をいただきました。展示をベースに活動をしているので、そこから今回のように新しい繋がりやお仕事に繋がったのだと思うととても嬉しいですね。

ー展示を非常に大事にされているとお伺いしました。

今回のコラボレーションも商品を作るだけでなく、ギャラリーでの展示を含めたイベントだったことがとても大きいです。また、きちんと世界観が伝わる空間を作りたいと思いました。

ー今回の展示のテーマは、「TRUNK」ですよね。ずばりトランクケースのことですか?

そうですね。もともとはわたしがトランクに貼られている色々なステッカーに惹かれているところから出発しました。あとは、古くなったトランクとか。そこに自分なりのアートを落とし込めたらいいなってずっと思ってたんです。今回お話をいただいたときに、ギャラリーも使えるコラボレーションだったので、立体に挑戦したいなと思いました。

ーこれまでもレシートを使うなど、立体作品にも挑戦されてきましたよね。

常に描きたいものや使いたい素材、場所があるんです。色々なことに興味があるので、メモに残したり、自分の作品としてどう落とし込めるかを考えています。今はそれを一個ずつクリアしていっています。やりたいことは増え続ける一方ですが。(笑)

ーそして今回そのアイディアのひとつであったトランクが実現したんですね。

本当に光栄でした。今回はトランク自体を一から制作、ペイントした作品で製作期間は2ヶ月くらいでした。話が決まったのはもう少し前のことだったんですが、何をやるか、どうすれば形になるかなどの構想にかなり時間をかけました。

刺繍での線画が繊細に落とし込まれていて、とても新鮮。

ー今回はご自身では初となるウィメンズのアパレルにも挑戦されたんですよね?

これまでもデザイナーさんと組んで様々な商品を発表してきましたが、ウィメンズとしてのコラボレーションは初めてでした。以前挑戦した刺繍の作品をバイヤーの方が気に入ってくださり、その作品を柄として生地にしていただきました。私の作品はカラフルなものが多いのですが、刺繍での線画が繊細に商品に落とし込まれていて、とても新鮮でした。

ーカラフルな作品の印象が強いので、確かに新鮮でした。一方、Tシャツはカリフォルニアを感じるような鮮やかなカラーリングに仕上げられていますね。

FREAK’S STORE のルーツに繋がる場所や創業年を今回は取り入れ、トランクに貼ってある古いステッカーをインスピレーション源にデザインしました。

ー人を題材にすることにこだわる理由ってあるんですか?

人のファッションを見て、シルエットや色、柄、それをメモしては作品に落とし込んでいく作業が楽しいです。そして描く人物に感情移入したりストーリーを想像しながら描くのが好きなんです。

—飯田さんの作品って鼻が特徴的でどこかコミカルですよね。何か子供の頃にみてきたものから影響を受けていたりするんでしょうか?

あるかもしれません。クレイアニメが好きだったので、そこから影響を受けているのかも。(笑) 意識して、というよりは描いていくうちに自分の中でも好みのバランスや描き方が確立していき特徴になったのだと思います。

絵を描くことが仕事になっている父を見て、ずるいなと。(笑)

ーもともとお父様もイラストレーターだとか。

父親も姉も芸術関係だったので、幼少期からテーブルの向かい側に座っては真似をするように絵を描いていました。絵を描くことが仕事になっている、ということが羨ましくてずるいなと思って。(笑)将来は自分もそうなるんだ!と強く思っていました。

ーなかなか全員が出来る仕事じゃないですもんね。アパレルで働いたのは他の業種を挑戦してみたかったから?

そうですね。ひとつの経験として就職活動をし、社会人になりました。好きだったものが音楽とファッションだったので自分の中の好き!に絞って就職をしました。

ーなるほど。今回もFREAK’S STOREのルーツをうまく作品に活かしてますよね。

それは絶対に大事にしています。自分がやりたいことだけではなく、相手の歴史や理念を読み取って、空間に反映できるようにいつも意識しています。

ーファッション界って商業的になりがちなところもありますが、難しく感じたことはありませんか?

やはりアパレルだけとなると難しい部分もある思うんです。だからこそ、アートが求められる事はとても嬉しく、そこから何か新しいものに広げられたらいいなと思っています。ただ絵を提供して商品ができる、だけではなく、こうして一点ものの作品と共にアパレルが生まれるのは熱量が全然違いますね。アートと絡めることによって洋服も特別なアイテムになると思うし、どちらも手に取ってもらえたらいいなと思いながら作っています。

ーご自身の個展もありますもんね。たくさんアイディアがあって、コラボレーションもあって、休む暇がなさそうですね。

そうですね。去年は、「dig dug」というタイトルで版画に挑戦した個展を開かせていただきました。初めてZINEも発表しました。展示の度に全然違う表現を行うので、次は何をやるんだろう、と楽しみに足を運んでもらえると嬉しいです。大変な時期もあるけれど、やりたいことはたくさんあります!今は一人でも多くの人に知ってもらえるように幅広く活動していきたいなと思っています。

 

 

Text_Manaha Hosoda

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PROJECT

フリークス ストア長野がリニューアル。門出を祝う、ローカルブランドたち。

善光寺を望む街中で、フリークス ストア長野が3月20日にリニューアルオープン。その門出を祝うオープニングイベントには、地元に根を張るブランドも出店します。そんなローカルブランドの魅力を知るべく、出店する方々へのインタビューを敢行しました。

Take Product

ー「Take Product」はどんなブランドですか?

長野県須坂市の材木屋『竹内木材』が運営する、インテリア・ファッション・プロダクトブランドです。「生活・民芸・ときどきPUNK」をテーマに、世界中で見つけた民芸品などの「いいもの」や、ビンテージアイテムを使った1点ものの洋服などを販売しています。

ー「生活・民芸・ときどきPUNK」とは?

パンクスの少年たちがやっていた事って、基本は手作り=クラフトの精神からくるものだと思っていて。革ジャンをわざと切ったり、色を塗ったり、缶バッジで装飾したり。お金がなくても、自分の手ひとつで工夫をしながら格好良く「歌舞いて」いく。その精神を現代に思い出せるような商品を扱っています。

▲左から「リビルドシャツ」35,000円(税別)。右端は軍のテント生地から作った「法被」38,000円(税別)。

ー人気の「1点もの」は何ですか?

オリジナルのミリタリージャケットです。プロダクトづくりの途中で出るミリタリー生地やテント生地の「端切れ」をリプロダクトして、既存のジャケットに融合させることでオリジナルの洋服に仕上げます。男性・女性問わず人気なのはアクセサリーの「ロゼット」ですね。シンプルな服に付けても雰囲気が出るので、「人と違うものになりたい」という気持ちを助けられるアイテムだと思います。

▲ミリタリー生地やデニム生地をリプロダクトした「ロゼット」。大・小・缶バッジのセットで7,500円(税別)。

※一部商品は、イベント終了後も「フリークス ストア長野」にて常設販売されます。

 


 

POTTERY STUDIO K

ー「POTTERY STUDIO K」はどのようなブランドですか?

「土」を素材とした装身具を作る、アクセサリーブランドです。窪んだ模様に色を流し入れたようなデザインの「Ohana」、制作過程で出た欠片をデザインした「kakera」、今回のイベントでお披露目する新作の「coral」など、陶芸の技法を使って様々な表現をしています。

▲左からノベルティのピンバッジ、「coral」のピアス・12,000円(税別)

ーなぜ「陶芸でアクセサリー」を?

大学時代、陶器に色をつける「釉薬」のことを勉強したのがきっかけでした。複数の釉薬を調合して美しい色を作るうちに、「この色たちをどうしよう」と考えて。最初は大きな髪留めから始まって、イヤリングやピアスを作るようになりました。

 ー作品は、どんなスタイルに合いますか?

土の素材はシンプルで肌馴染みがいいので、カジュアルからフォーマルまで色んなシーンに合いますよ。陶器って日常生活ではお茶碗とかで目にすることが多いけれど、アクセサリーにするとどこか目を引く存在感があるんです。付けるだけで、少し特別な日に感じてもらえたらと思います。

▲形もさまざまな新作「coral

※一部商品は、イベント終了後も「フリークス ストア長野」にて期間限定販売(〜4月30日)されます。

 


 

MiM GARDENS -宮下果樹園-

ー「宮下果樹園」とはどんな場所なのですか?

長野県「北信五岳」をのぞむ豊野町で、100年続く林檎園をしています。「自然を食べよう、自然を遊ぼう」をテーマに、生のリンゴだけではない、色んな楽しみ方を提案しています。商品はオンラインストアで販売している他、各地でのイベント出店でも買っていただけます。

▲「信州プレミアムアップルジャム 400g」1360円(税別)〜、ドライフルーツ「APPLE TRIP」600円(税別)など

ーどんな商品を販売していますか?

厳選した果実を使った「プレミアムアップルジャム」や、自家製のシードルを販売しています。昔は農家の作るジャムって「出荷できないリンゴを使う」ところも多かった。でも、獲れたてのリンゴを使ったり、作り方にこだわればもっと美味しくできると考えて。近くのジャム屋さんと協力しながら、品種・皮の有無・切り方・糖度・煮詰め方に至るまでこだわって作っています。

ー他にも特徴的な商品はありますか?

実は、商品を食べてもらうシチュエーションごとに「キャンピングライン」や「マウンテンライン」などのシリーズを作っています。キャンピングラインにはリンゴの果実酒「シードル」やジャム、紅茶。マウンテンラインには、登山の時に行動食として食べられる「ドライフルーツ」を販売しています。自分自身、長野の良さや自然の恵みを実感したのはアウトドアでの遊びの中でした。長野のリンゴの美味しさも、そうした山遊びの中で実感してもらえたら。

※一部商品は、イベント終了後も「フリークス ストア長野」にて期間限定販売(〜4月30日)されます。

 

 

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PRODUCT

井浦新と共に追求する、デニムのルーツとは -CHAMEN PROJECT-

デニムのルーツである茶綿の魅力を伝えるプロジェクト『CMP(=CHAMEN PROJECT)』のコレクションがリリースされ、それを記念したイベントがFREAK’S STORE渋谷店で開催された。会場では茶綿デニムを使ったカラビナ作りのワークショップが行われ、『CMP』の中心メンバーでもある俳優・井浦新氏も登場し、会場を盛り上げた。そこで今回は、井浦氏に茶綿デニムの魅力と本コレクションの見所についてお話をうかがった。

 

−まず、『CMP』とはどのようなプロジェクトなのでしょうか?

CMP=CHAMEN PROJECTという名の通り、ヴィンテージジーンズなどで使われていた茶綿デニムの魅力を広く伝えることを目指して発足したプロジェクトです。以前、茶綿デニムを開発したカイハラデニムさんから、茶綿の良さを多くの人に伝えていきたいというお話を聞きました。僕自身、デニムのルーツに興味があったので、そのお話に共感し、一緒に『CMP』を立ち上げることになりました。

−その後、さまざまなメンバーが集まって構成されていると。

カイハラデニムさんをはじめ、僕がディレクションを行なっているブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY(エルネスト クリエイティブ アクティヴィティ)」、そしてデニムの縫製・加工を手がける「SAAB(サーブ)」、他にもスタイリストやエディターなどデニムのスペシャリストやデニム好きな人たちで構成されています。

−井浦さんにとって茶綿の魅力とは何でしょうか?

現代の真っ白なコットンと違って、茶綿はやや茶色がかっていてデニム生地にした時に独特の深みのある色合いを見せます。また、色落ちした時の色合いも味わい深い。ジーンズが初めて誕生した時に使われていたデニムの原点とも言える素材であること自体にも魅力を感じます。

−今回のコレクションの出来栄えはいかがですか?

ファッションの最先端を行くFREAK’S STOREとデニムのルーツを追求する『CMP』、両者のいいところが上手く融合した形になったと思います。オーバーサイズなどトレンドを押さえたデザインはFREAK’S STOREらしいと思いますし、茶綿の良さもちゃんと表現できている。こういう新しい化学反応を起こして茶綿の魅力を引き出すことが『CMP』の目的でもあったので満足しています。

−井浦さんが感じる、アイテムの魅力を詳しく教えてください。

ジャケットとパンツ2種類の計3型があり、それぞれ3種類の異なる生地で展開していますが、まず茶綿デニムという素材に注目して欲しいですね。一番色が濃いワンウォッシュの生地は、デニムを育てていく楽しさをじっくり味わえます。この色の濃さから、5年、10年、20年と長い付き合いで色の変化を楽しめます。

次に、色落ち加工をほどこしたモデルは、色落ちのベースができているからこその楽しみ方ができます。例えば、さらに色を落としていきたいところを手で擦ったりしながらジャケットを着続けて5年間洗うのを我慢する。そして5年目にジャケットを着たままお風呂に入って水洗いして乾かす。その時に5年間蓄積された色落ちが一気に表れる。そんな着方もおすすめです。

個人的にいち押しなのがカイハラデニムが独自に開発したヒッコリー生地です。一見すると普通のヒッコリーですが、よく見ると異なる種類のヘリンボーンが織り込まれているんです。そのため、洗いをかけていくと複雑な凹凸が生まれて生地がどんどん表情豊かになっていきます。

−おすすめの着こなし方はありますか?

同じ生地でセットアップで合わせるのはもちろん、上下で異なる生地を組み合わせても楽しめます。オーバーサイズなのでインナーで遊べますし、思いっきり腕まくりしても様になります。暑い時期はTシャツやカットソーの上からざっくり羽織るのもいいでしょう。パンツの場合、ワークやアウトドア系のタフなブーツはもちろん似合いますが、あえて素足にサンダルを合わせた涼しげなスタイリングもマッチします。

−本コレクションを通して伝えたい想いはありますか?

FREAK’S STOREに来る若い世代の中には、まだ洋服と一緒に育っていく経験をしたことがない人も多いと思います。常に新しいものや次のトレンドを追っていく現代のファッションの中で、そんな人たちに今回のコレクションが一緒に時間をかけて育っていく初めてのアイテムとして届けばいいと思います。そして、それをきっかけに茶綿という素材に興味を持ってもらえると嬉しいです。

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PEOPLE

あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -THREE1989-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。
例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは?
演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。

初回となる今回は、ジャンルや国を超えて多方面で注目を集め続けている1989年生まれの3人組、THREE1989に選曲していただきました。音楽性の振り幅はあるものの、彼らを知る人ならば頷ける、THREE1989サウンドの解体新書的な5曲をお楽しみください。

 

Nujabes feat.Shing02大学生の頃、繰り返されるジャズコードにビートを乗せたインストを始めて聴き衝撃を受けた。それからループのダンスミュージックを作るようになったキッカケの作品。

THREE1989 Shohey

CORNELIUS初めて聞いた時は衝撃的だった。トラックが凄くロジカルに作られていて、音楽が数学的に聞こえる。また、パズルのように音をはめていく遊び心にも夢中になる。まさしく“音遊び”というのに相応しい一曲。

THREE1989 Shimo

Jamiroquai中学校のころ、ジャケ買いしたのは良いものの、その頃の自分には難しく一度聞いて部屋に眠っていた。大学生に入りふと目についたJamiroquaiのCDを聴いた。ハマった。成長していくにつれて音楽というものの聴き方が変わるんだなぁと感じた作品。

THREE1989 Shohey

DJ Cam Quartetまだ自分が20代前半で新宿の古びたBarで少し背伸びして、友達とゆったり飲んでいるときにこの曲が流れてきた。イントロのシンセのメロディ、トランペットの音色に引き込まれ、JAZZやインストの曲を聴くきっかけになった一曲。

THREE1989 Datch

Snarky Puppy10分超と長い作品だが、飽きさせないアレンジに脱帽。とにかくキーボディストのCory Henryのソロが圧巻!途中のコード間から彼のルーツであるゴスペルが強く感じられる。

THREE1989 Shimo

今回はメンバー3名のミュージックルーツをご紹介させて頂きました。メンバーそれぞれルーツは違い、キーボードのShimoはロックドラマー、DJのDatchはErectro musicが好き、そしてボーカルのShoheyは日本のソウルミュージックフリークでした。
そんな好きなものがバラバラで育った3名が今となっては好きなアーティストに殆どブレがない。

この名曲と出会うことが出来なかったら今自分は何をしているのだろう。
違う名曲と出会っていたら誰とどんな音楽を作っているのだろう。

3名とも20歳くらいから洋楽に触れるようになりその中でも共通していたのが”踊れる音楽”でした。
“楽しい場所で楽しく音楽に触れたい”
そういう気持ちが強い3人が集まりTHREE1989の音楽スタイルが生まれ、心に残る楽曲とは当時の思い出と共にいつまでも鳴り続ける。
「これからもTHREE1989は日本人として伝統の継承と、洋楽への敬意を表しつつJPOPに昇華して行きたい」と語る姿が印象的でした。

THREE1989

“Every Week is a Party”をテーマに掲げ、毎週1つ楽しみを持って生きていこう!と発信し続ける1989年生まれの3人組。パーティーという文化をもっと身近なものにするべく活動中。2019年にはスペインや台湾そして韓国への海外ライブ、10週間連続の新曲リリースを行った。
2020年には多くの海外アーティストとのコラボ作品制作を始め、海外ツアーを予定している。THREE1989のナイスパーティーを乞うご期待。
https://www.three1989.tokyo/

 

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PRODUCT

ピュアな憧れを追いかけて。芸人・上田歩武は刺繍をする。

芸人と刺繍職人。グッドウォーキンの上田歩武は、そんな二足のわらじを履く。お笑い芸人である彼が毎日せっせと刺繍の針を刺す理由は、どこまでもピュアな思春期の憧れにあるという。好きなことを突き詰め続けると、ときとして思いもよらない景色に出会える。彼の等身大の言葉は、そんなことを教えてくれた。

まだ何者でもない。高円寺の居酒屋にたむろしているような夢を追う人です

ー上田さんって、普段はどんな風に自己紹介するんですか?

グッドウォーキンの上田です。刺繍芸人です。って説明するんですけど。ときどきフリーターって言っちゃいますね。謙遜というか、ちょっとまだ照れるところがあって。

ーどうしてなのでしょう。

芸人としても、刺繍の職人としても、まだまだ途中だと思っているんです。どっちもやってるから、「アメトーーク!」に出られたりしているんだけれど、これからだぞ!という思いがあります。

ー刺繍をはじめたきっかけは失恋だと過去のインタビューで話されていますが、そのときから刺繍と芸人でやっていくぞ、という思いがありましたか?

いえ、ぜんぜん。当時付き合っていた恋人が刺繍をやっていて、教わりたかったんですけど、その前にフラれてしまって。とにかく没頭できることが欲しかったんですよね。当時はバイトと月二回のお笑いライブのルーティーンをずっと続けていて、すごく息が詰まっていたから、何かやりたいなと思って。

ー刺繍が心の拠り所になっていくんですね。

刺繍しているときはかなり集中するし、良いきっかけにもなりました。僕はM−1グランプリ18浪人中で、芸人としてはまだ何者でもない。高円寺の居酒屋にたむろしているような夢を追う人です。でもそこに「刺繍をやっている」っていうのが乗っかると、少しだけ興味を持ってもらえるんですよ。インスタグラムが名刺になりました。刺繍とインスタ、やっててよかったな。

ー刺繍をするとき、上田さんはどんな感覚なんですか?

刺繍は塗り絵だと思ってます。色を塗る時って、線を重ねて面にしていくじゃないですか。それといっしょ。一本一本の糸を集めて、面を作る感覚なんです。最初に挑戦するときは難しいかなと思ったんですけど、塗り絵だ!って思ったら意外といけたんですよね。

ーなるほど。そういう感覚で捉えたことはなかったですね。

あとは立体的だったり、触り心地が独特だったりするのがいいですよね。見てくれる人にはよく「上田さんの刺繍は味があっていいですね」って言ってもらえます。僕はただ一生懸命やっているだけで、味のある表現にしよう、とかは考えてないんですけど(笑)。

ー上田さんならではの味が魅力になっているという。

このあいだ母親から電話があって、「あんたなんか最近上手くなってない?あかんやろ!」って叱られました。そのくらい、下手さが大事みたいですけど、365日毎日やってるんだから、そりゃちょっとは上手くなるやろ!って。

アルバイトをしてなんとかスニーカー買ったりしていた頃の延長戦をやってる

ーモチーフのチョイスは、カルチャー好きな男の子らしいですよね。

やっぱりファッションがベースにあって、自分が見てきたスニーカーとかカルチャーネタとかを「おもしろいんじゃないかな」っていうシンプルな発想で刺繍にしたり、紙粘土でつくったりしています。説明したり、インスタでハッシュタグをつけたりもしないんですけど、みんながわかってくれるのがうれしいですよね。「あ、これはカートコバーンだ!」とか、「マイケルジョーダンだ!」って、伝わるから、みんな賢いな〜って。イメージする力はすごいですよね。

ー思春期にハマったものをいまだ追いかけている感覚ですか?

まさに思春期を取り戻していく感覚ですね。アルバイトをしてなんとかスニーカー買ったりしていた頃の延長戦をやってるんですよ。今もそんなにお金はないんですけど。

ー突っ込んだ質問をさせていただくのですが、刺繍だけで生計を立てているんですか?

今は刺繍で生活できています。でも、かなりきついですよ。一つ一つ手でやっているから大量生産できないし、ベースになるキャップとかTシャツも、僕が自費で仕入れているし。なんとかやってますけど、アシスタントになってくれる人いないかな…。

ーアシスタント募集しましょう。この記事で。

あ、嬉しいです。もし希望の方いたら、インスタにメッセージください。

ーたとえば、AIが自動で刺繍をつくれるようになったらどうします?

すぐ頼みます。でもたぶん最初は叱るでしょうね。AIはめちゃめちゃきれいにやっちゃうと思うので、「おれっぽくないやん、ちゃんと下手にやれよ」って叱って、学んでもらいます。

ーあ、「上田さんっぽさ」をAIに学ばせていくんですね。

きれいにやったら僕らしくないんで。僕らしさを学んでいいかんじにやってくれたら、ラクできていいなあ。AIにも個性があっていいとおもんです。賢いやつ、上手なやつ、下手なやつ、サイコパスなやつ。よくわかんないですけど(笑)。AIが僕らしさを覚えてくれたら、あとはたばこ吸いながらのんびりしますね。

サボらず、ハマり続けよう

ーこれから刺繍の他にやりたいことはありますか?

もちろん芸人としてもっとテレビに出たいし、憧れていた人と仕事したいです。ヴィヴィアンウェストウッドとか、アンダーカバーのジョニオさんとかに会いたいですね。単純に自分が憧れてきた、一時代を築いてきた人たちに対するリスペクトがあります。

ーピュアな思いが変わらずにあるんですね。

バリバリありますよ。モテたいとか。

ーモテるんじゃないですか?

いや、ぜんぜん。展示に会いに来てくれる人はいますけど、それがモテにつながるわけじゃないし、まあモテたいっていうか、楽しくやっていきたいですよね。

ー今回の展示では、スニーカーをモチーフにした立体作品もありますが、マイベストスニーカーを3足選ぶとしたら、何にしますか?

スーパースター、エアジョーダン1、コンバースのオールスター…いや、ジャックパーセルかな。スーパースターとジャックパーセルは、昔からめちゃめちゃ履いていたので。ジョーダン1はとにかく憧れてました。憧れすぎて、ジョーダン1のシューレースの紫がかった青を再現したくて、自作したこともあります。

ーどうやったのでしょう?

白いシューレースをダイロンっていう染色材で紫に染めました。ユーズド感も出したかったから、染めたあとにハイターにちょっとつけてみたりして…。ソールもわざと黄ばませたくて、そもそもスニーカーのソールって、なんで黄ばむんやろ?って思って調べたら、「日光と洗剤の残りが反応して黄ばむ」ってことがわかったから、黄ばませるために洗剤を買ってきて、筆でぬって、ベランダに置いて…。

ーものすごい凝り性なんですね。

一度ハマると、とにかく没頭してしまうんですよね。でも、そうやって没頭してきたことがつながって、今こうして刺繍のポップアップをやらせてもらえている。これからもサボらず、ハマり続けようと思います。

 

Text_Taiyo Nagashima

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PEOPLE

Ken Kagamiが追い求める、真摯で日常的なくだらなさの世界。-後編-

1919年生まれの黒猫・フィリックスは、2019年の100歳の誕生日をこんな風に迎えるなんて、想像もしなかっただろう。フィリックス生誕100周年を記念して、さまざまなアーティストとのコラボレーションアイテムが制作され、彼はいくつもの新しい表情を見せてくれた。フィリックスとアーティスト、それぞれの”らしさ”が際立つ素晴らしいコラボレーションを手がけたKen Kagamiは、アーティストとして、フィリックスに理想の姿を重ねるという。今回の企画の話をスタート地点に、うんこの話、アートについて、宇多田ヒカル…といったいくつものトピックを経由しながら、いろんなことにがんじがらめの2020年において重要な「真摯なくだらなさ」へとたどり着いた。ここにその対話を記録する。(後編)

 

最初から牙を剥いていくっていう。口に出したりはしないんですけれど

ー加賀美さんは、さまざまなブランドとコラボレーションをしていますよね。率直に聞いてしまうのですが、飽きたりはしませんか?

まだ飽きてないですよ。自分が飽きないようにやってます。海外で自分の展覧会をやるときは、100%自分の中で完結するわけだけど、コラボレーションには多少なりとも縛りがあって、その中でいかに面白くできるかって考えます。流れ作業でやったら面白くないから、楽しむようにしてますよ。

ー楽しむ姿勢を持つのって、当たり前のようで、すごく重要なことですよね。

そうですね。たとえばお酒を飲んで酔っ払って暴れたり、ワールドカップで騒いだりするのって、日々の生活の中に楽しいことが見出せず、抑圧されてる感情がボンって破裂しているからなのかも。

ー加賀美さんは常に楽しんで生活している印象です。

でも、僕が朝からinstagramに連投してるのを見て、ムカつく人もいると思うんですよ。「こっちは朝から会社なのに、ワケわかんないもの上げてふざけんなよ」みたいな。そういう感想を持つのももちろん自由だけど、僕のインスタを見て、「会社の休憩時間に見て癒されてます」って言う人もいて、それで癒されるんだったら安上がりだしいいよね。「加賀美さんってバカだなーくだらないなー、よし頑張ろう!」みたいな。それはそれでいいこと。僕は誰かを癒やそうっていうつもりは全くないけれど。

ーそこにあるものを違う目線で見て、一人でニヤニヤ面白がるって、エコというか効率のいい工夫ですよね。

アートってそういうものだと思っています。他の人が「いいよね」「これ高く売れたんだよ」って言っていたとして、「こんなのが高く売れてんの!?」っていう意見が出てくるほうがいい。そこに発見があったりするんですよ、何でも。

ー世の中的に良しとされているものをすぐに飲み込むわけじゃない、という。

もう最初から牙を剥いていくっていう。口に出したりはしないんですけれど、自分の頭の中でそういう感じで見てみる。

ー牙を剥かないと、人間って意外と単純に動いちゃったりしますからね。

そうそう。自分がいいと思う感覚に芯を持つというか。アートってそれが如実に現れる世界だから。

ー面白さも人に教えてもらわないとわからない、っていう人が意外と多いじゃないですか。

インスタにも「これどこが面白いんですか?」とかコメントがあったりして、「これはこうだから笑うところはここですよ」って説明するのは面白くないですよね。僕は説明がないものが好きで。この前マツコデラックスの番組に宇多田ヒカルが出ていて、外に落ちてるものをインスタに上げてることについて説明していて、もったいないなーって見てました。「このゴミはどこから来たんだ?これは何なんだろう、私に見られてるゴミって?」みたいな。「私がステージに立って何万人の前で見られてる感覚と似ている。ゴミの気持ちがわかる」とか。そんな余計なこと、言わない方がいいのに!って奥さんに言ったら、それじゃテレビは成り立たないよ!って言われて。まあそれは分かってるんだけどさ。もったいないなー。

ー加賀美さんだけに限らず、インタビューって不思議な行為だと思うんですよ。作品を見て判断したらいいし、解釈は自由なのに、インタビューは必要な情報なのか?とよく悩みます。その人のこと自体を知りたいという思いや、解釈を助けるための対話は必要なんですけどね。

ああ、そうですね。たしかに。作品を語ってる人ってすごいなって思いますよ。現代美術はちゃんと批評できないとダメで、社会とリンクさせていかないといけないけれど、僕は何かあったら説明したらいいやみたいな。聞かれた時に考えればいいやって。

ー現代美術は文脈が必要ですよね。文脈があるから価値がつくという。

そうそう。でも、1秒で出来た作品で、説明ができなくても面白いものはあるし、やばいものは見てやばいって感じたらいい。それに対して加賀美さん何でやばいって思ったの?って聞かれてもね。やばいじゃん見てみてよ、って思います。違うところ見ていたりするのも、それは面白いし。

ー加賀美さんの投稿しているリアル目なうんこは、結構やばいですよね。ちょっと気持ち悪いんですけど、それが面白いというか。

でもカレー食べてるときにああいうの上がってきちゃったら、嫌だよね。あれでフォロー解除してる人もいっぱいいると思うんですよ。

ー僕も外しかけたこと、あります(笑)。

でも本物のうんこは絶対にあげないでしょ?本物のうんこはだめなんですよ。おもちゃが好きなので。

フィリックスみたいな位置が一番いい

ーSNSって、いろいろな環境を変えていると思うんです。これからアートの価値も変わりそうだなって。

これからはどうやって価値をつけるんだろうね。フォロワー数とか、色んなところコラボレーションしてるとか、有名な人と友達とか?昔もそんなのあったけど、今はもっとすごいよね。フェイクがどんどん出てくるんじゃない?なんか合成で作っちゃったりして。

ー実際にそういうことも起きてますね。

モデルルームで写真撮って、引っ越しました。とか言ってもわかんないですもんね。それだけやってる人がいたら逆に面白いけどね(笑)フォローしちゃう。

ー特別なアートには、どこに線があるのかすごく気になります。それこそ言葉にしづらいことだと思うのですが。

わからないけど、続けることじゃないですか?続けると、面白がって声をかけてくれる人が見つかって、それを見てくれた人が声かけてきて…。そこで気をつけなきゃいけないのは、広がり過ぎちゃうことかな。自分じゃどうにもできないこともあるけれど、いろんな表現方法を持っておくのがいい。

ーたしかに、流行することで終わりは見えてきますね。

日本だと流行するといろんなところで一気に使われて、また新しい人が出てきて入れ替わって…ってなる。難しいですよね。「あ、また見た!」「これもこの人なんだ。」「こんなのもやるんだ!」って思ってもらえれば、多少は長生きできるのかなって。これが飽きられたらもう一個あるわ、ってぐらいに考えておいたほうがいい。自分は揺さぶりをかける感覚でやってるんですよ。字も書くしイラストも描くけど、海外で展示やパフォーマンスもやるし、現代美術もやるし。はたから見ると何やってるんだかよくわかんないかもしれないけど、自分の中では統一しています。

ー何者かわからないくらいがちょうどいい、と。

自分がやっててつまんねーなって思っちゃったら危険信号っていうかね。自分が自分に飽きちゃったらもうダメですよ。最初の話に戻るけど、フィリックスみたいな位置が一番いいと思います。

 

 

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Text_Taiyo Nagashima

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PEOPLE

Ken Kagamiが追い求める、真摯で日常的なくだらなさの世界。-前編-

1919年生まれの黒猫・フィリックスは、2019年の100歳の誕生日をこんな風に迎えるなんて、想像もしなかっただろう。フィリックス生誕100周年を記念して、さまざまなアーティストとのコラボレーションアイテムが制作され、彼はいくつもの新しい表情を見せてくれた。フィリックスとアーティスト、それぞれの”らしさ”が際立つ素晴らしいコラボレーションを手がけたKen Kagamiは、アーティストとして、フィリックスに理想の姿を重ねるという。今回の企画の話をスタート地点に、うんこの話、アートについて、宇多田ヒカル…といったいくつものトピックを経由しながら、いろんなことにがんじがらめの2020年において重要な「真摯なくだらなさ」へとたどり着いた。ここにその対話を記録する。

起きてから眠るまで常に普通にくだらなくいる

ーフィリックスって100周年なんですね。ミッ○ーより歴史があると知ってびっくりしました。

ね。だけどミッ○ーの方が人気じゃないですか。フィリックスはこの位置だからいいんでしょうね。ミュージシャンでもアーティストでも、この位置がかっこいいんですよ。自分もこんな風にありたいって感覚があります。

ーその目線で見ていなかったので、新鮮です。

ずっとこのへんにい続けるのって難しいと思う。フックアップされて上まで行っちゃうとあとは下がるだけだし、キープすることが一番大切かなって。ミッ○ーとかキテ○ちゃんとか、もはや大御所でしょ?アートやってる人はフィリックスみたいな位置がいいと思いますよ。

ーフィリックスって白黒のキャラの元祖のような存在なのでしょうか?

全然わかんない(笑)。駄菓子屋に並んでいるガムのイメージですよね。そこもいいんですよ。みんな知ってるけど色褪せない。

ーあのガムって独特の雰囲気があって、記憶のどこかにひっかかっているというか。

そうなの。いい位置にいますよ。本人がどう思ってるかわかりませんが。

ー本人はもっと有名になりたいかも。

ね。意外と野心家だったりして。

ーこれを聞くのは野暮かもしれないんですけれど、加賀美さんがフィリックスを描く時、どんなふうに絵柄を決めていったんですか?

そんなにはいじれないじゃないですか。本家に寄せながら、らしさを出したいと思いました。いい落としどころになったと思ってます。

ーどのくらいの時間をかけて描くのでしょうか?

速いですよ。これは下書きを描いたんですが、普段はだいたい下書き無しで一発。難しいモチーフは最初鉛筆で描いたりするんですけど、かなり速いです。

ー5分、10分とか。

そんなにかからないです。僕は適当に描いた1枚目のラフが一番好きだったりして。頭の中にあるものと極力近い状態の絵が面白いですよね。2回目は意識して描いちゃうから。

ー加賀美さんの絵を見ていると、自分にもできるんじゃないかなって気がしてくるところがあって、でも実際にやってみると全然違うものになりますよね。

絵を描く行為って、10人中9人はやらないですよね。時間があるんだったら他の事をする。でも、絵が得意じゃない人が描くと面白いですよ。テレビでダウンタウンの浜ちゃんが動物の絵を描いて笑われたりしてたけど、すごく良い絵だなって思った。下手だとバカにされるような風潮があるけれど、僕は面白いなって思う。もっと絵に興味がない人が描いたらいいのに。

ー絵に興味のない人が描いた絵を加賀美さんが選ぶ、みたいな企画を見てみたいです。

アートに無縁な人が描いた絵で本とか作ったりしたら、よさそうだね。でもみんな絵を描いてくれって頼まれたら、一生懸命上手に描こうとするでしょ。極力意識せずに、やることないから絵描こう、ぐらいがいいと思うんですよね。

ー脳と手の繋がり方って、人によって違うじゃないですか。頭から指先に行く間に変換されちゃう。そのあたりがピュアに見えてくると面白いですよね。

ね。年を取るほどに、頭の方はどんどん幼稚になっていくのがベストなんじゃないかなって感じがします。いかに頭が歳を取らないようにするか。それはもう訓練でしかないんですけれど。

ーその訓練って、具体的に何をやったらいいと思いますか?

くだらないことを朝から毎日ずっと考えるとかかな。娘が小3なんだけど、彼女の行動を見てるだけで面白いし、絵とかもすごいんですよ。テレビの笑いとかは、全く何とも思わないんだけど。

ー笑い声のエフェクトが鳴る演出って、お約束的ですよね。ある種決まったフォーマットの笑いというか。

そうそう。自分を笑わせてくれるものって自分でしかないから。自分しかわからない面白いことを、起きてから眠るまで考えたい。面白いことを考えようって意識すると不自然なので、常に普通にくだらなくいるというか、自分が面白いなって思うことを誰かに言うわけでもなく、ただずっと考えていたり、ニヤニヤしたり、そういう感じですよね、一年中。

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それは大人になってからわかるのかもしれない

ー加賀美さんって、くだらなさを追い求めながらも、すごく紳士ですよね。

紳士?ジェントル?ほんと?ははは。

ー世の中や人のことをよく知っているんだなっていう感じがします。ギリギリ社会的なうんこをやっている、というか。

そうかな?ニュースを見て、世の中に何が起きてるか知ろうとはしてますね。ジャーナリストとかではないから詳しくは分からないけど、全部斜めから見るようにしてるんですよ。ニュースも、SNSも、全て。変な意味じゃなくてね。そうすると違ったところが見えたりして面白い。そういうことを常に考えているので、見る人によっては色々感じるのかもね。一部だとは思いますけど。「くだらねえなぁ」でいいんですよ。自分もやっててわかんないんだから(笑)。

ーいろんな人から信頼されているとも思います。

そんなことないよ。ぜんぜん友達いないもん。いつも家にいます。「加賀美さんは来ない」って感じになっちゃってる。家族もいるしね。自分の展覧会のオープニングとか、仕事でやったやつとかは行きますけど、人がいっぱいいるところ苦手で、何かダメなんですよね。

ーVOILLDの伊勢さんは「加賀美さんはVOILLDの父っす!」って話してましたよ。「真剣に叱ってもらったことがあって、感謝してます」って。

うそー。不思議な感覚ですね。この歳になると仕事する人とか、友達とか、ほとんど年下なんですよ。

ーどんな感覚ですか?

バカみたいな下ネタをワー!って話してても、「僕が一番年上だな」とか、ふとした時に気づいて、「はあ」みたいな。ちょっと悲しいというか。しょうがないんですけどね。

ただ、お店に小学生とか中学生が来て「ファンです」とか「面白い」とか言われると一番嬉しいです。同じ年とか上の世代の人から言われるより、自分の子供くらいの歳の人から面白いと言われると、良かったなって。

ーそういう子達は理屈や損得で見てるわけじゃないですもんね。

そうですね。だからといってそっちに寄せるとか、若い人が面白がるようにやるってわけではないですけれど。

ーそういう若い人たちが「面白い」と感じるのは、どういう部分なのでしょうか。

僕がやってることはチャイルディッシュな物事をモチーフにしているからかな。裏にあるものは違うんだけれど、それは大人になってからわかるのかもしれない。パッと見はポップで、単純に面白いと感じるというか。

ー子どもの頃、サザンオールスターズの「マンピーのG★スポット」って曲をカラオケで歌っていたら、周りの大人がクスクス笑ってたんですけど、そういう感覚かもしれないですね。意味はわからないけど好き、っていう。

ああ、いい歌ですよね。それに近いのかも。

 

 

-後編へ続く-

 

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Text_Taiyo Nagashima

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PROJECT

イマドキ女子が体験!衣食住をまるごと提案するホテル「EARTHMANS」

デイトナ・インターナショナルが運営する「EARTHMANS」。道頓堀とアメ村という大阪の中心に位置し、衣食住をまるごと提案するホテルだ。今回は3人の女の子が実際に宿泊。ストリートカルチャーをこよなく愛するイマドキ女子は、この場所でどう過ごす?

EARTHMANS DOTOMBORIの外には、ひと息つくのにちょうどいいスペースが設けられている。

EARTHMANS DOTOMBORI

街のノイズを打ち消す、静かで落ち着いた空間。

ディープな繁華街を歩くと突如現れる、都会的なファサードが印象的な「EARTHMANS DOTOMBORI」。街の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた客室が14部屋あり、どれも古き良きアメリカを思わせる空間に。1階には宿泊客以外も利用できるカフェが併設され、ボリュームたっぷりのハンバーガーや絶品のコーヒーを提供している。大阪観光の拠点は、この場所で。

カフェでは、屋台で販売していた人気ハンバーガーショップ「オリベイラズ」が出店。15時から翌3時まで(日曜日は21時まで)、ラウンジでくつろぎながらハンバーガーやホットドッグを味わえる。

客室は無垢材を基調としたシンプルな空間で、照明の明るさを抑えて幻想的な雰囲気を演出。

ロゴをプリントしたオリジナルのTシャツに加え、歯ブラシやマグカップといった、ここでしか手に入らないグッズも展開している。FREAK’S STORE ONLINE SHOPでも販売中!

ALL ITEM

EARTHMANS AMEMURA

さまざまな顔を持つラウンジスペースで新しい旅を。

大阪のファッションシーンをリードし続けるアメ村に、2018年にオープンした「EARTHMANS」の2号店。世界を旅する探検者のためにデザインされたロフトルーム、ヴィンテージのインテリアを配置したコンテンポラリーなツインルームをはじめ、全20室は快適な住空間を演出するとともに、訪れた者の感性を刺激する。ここの最大の特徴は、地下1階に設けられたオープンラウンジ。宿泊者同士が旅談義に花を咲かせるコミュニティの場として利用されるほか、シアタールームやコワーキングスペースとしても使うことが可能。あらゆる機能を持つ同スペースが、ゲストの旅をより快適に、色濃くしてくれるのだ。

地下1階のこの場所で、旅人たちのコミュニケーションが生まれる。

EARTHMANS AMEMURAのエントランス。下に見えるVACANCYのネオンなど、随所にアメリカの要素が散りばめられている。

忙しい旅人も、この空間でPCと向き合えば仕事も捗る。

EARTHMANS を体験してみて、どうだった?


  • 俵山 南さんホテルを出ればすぐに繁華街なのが魅力。買い物したり食事をしたりとアクティブな旅を楽しむのにぴったり。

  • 石倉 史子さんとにかくお部屋のムードがステキでビックリしました。温もりのある空間が、旅で疲れた身体を癒してくれます。

  • 月橋 帆穂さんオシャレな旅を楽しむ人ばかりが集まっているのが印象的。だから、とっておきの有力情報も手に入ります!

EARTHMANS OFFICIAL WEB SITE

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PROJECT

Artist Program -#05 三田尚人-

様々なアーティストをフックアップし、独自のフィルターを通し具現化する、Artist Program。第五回目は、EARTHMANSのアパレルモデルを担当した俳優の三田尚人(@Naoto_mita_bbh)さんが登場。

 

EARTHMANSにはどのようなイメージがありましたか?

初めて泊まらせて頂いた際のEARTHMANSのイメージが強く、アットホームで自分の別荘のようなイメージでした。

実際にEARTHMANSに宿泊していかがでしたか?

居心地が良すぎるので、次回はEARTHMANS 栂池にスキー旅行で1週間くらい泊まりたいです。オリジナルのアパレルに関しても、ホテルをコンセプトにしたデザインで普段使いもしやすく、とても気に入っています。

FREAKという言葉はまさに「MANRIKI」の為にあるのではないかと、運命的なモノを感じました。

ー今回出演された「MANRIKI」について教えてください。

芸人の永野さん原作・脚本の作品で、斎藤工さん演じる猟奇的な整顔師が、小顔を求める女性たちに万力による小顔矯正を施していくブラックコメディーです。

「MANRIKI」とは一言で言えば、FREAK’S movie です。FREAKという言葉を調べると一風変わった人、みたいな意味が出ますが、まさに「MANRIKI」の為にあるのではないかと、運命的なモノを感じました。近年の邦画は観客が喜ぶであろう要素を集めて映画内で観客の感情の導き、操作が多い中で「MANRIKI」にはそういったモノがありません。100人いれば100人全員が違った感情のルートを通って映画を観終えるような作品なのではないかと思います。

ー映画賞も受賞されたとか。

韓国の第23回プチョン国際ファンタスティック映画祭では、2018年の大ヒット作「カメラを止めるな!」に続いて、ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟アジア賞を受賞しています。また、パリ国際ファンタスティック映画祭にて邦画では初のスペシャルメンションを受賞しました。

今回はどのような役で出演されましたか?

どの役も役名がなく小顔願望の彼氏役で出演しました。ちょっと世の中を甘く見ているような男です。何事もマウントしたくなるような嫌なヤツで、小顔を希望する彼女も馬鹿にしているという役どころです。

自分は一体何をされるんだろうという恐怖心を感じる作品。

ー作品に出演された際、気をつけたことなどはありますか?

台本をもらってひと通り読んでも想像がつきませんでした。なので、気をつけるような場所は特になかったですし、これから一体自分は何をされるんだろうという恐怖がありました。

ー演者側から見ても恐怖心を感じるような作品だったと。

はい。それと自分の役で一番印象的だったのが、監督との撮影前のミーティングで生まれたシーンで、後日現場に行ったらそのための小道具などが用意されていて、本当にやるんだアレと思いました。気になる方は是非映画を観てチェックしてください。

ー最近気になっていること、ハマっていることはありますか?

ゴルフにハマっています。ゴルフってかなりメンタルがスコアに左右されるスポーツで、メンタルの訓練にもなるのでおすすめです。先日のZOZOチャンピオンシップはかなり熱狂しました。あのタイガーウッズが日本の地でプレーしているということに感激しました。

ー今後はどんな活動をしていく予定ですか?

普通に生活していると気付けないことや、感じられない事がたくさんあると思うので常にアンテナを張って、FREAKな俳優になりたいと思います。

 


 

映画『MANRIKI』とは、永野、斎藤工、金子ノブアキ、清水康彦を主要メンバーとする「チーム 万力」により製作された、ブラックコメディ映画である。 孤高の喜劇作家・永野が22 年間地下ライブで、温め続けたコント群を脚本化、それを元に斎藤工プロデュース、音楽監督に金子ノブアキ、清水康彦が⻑編初監督を務めた。主要キャストは、主演を斎藤工が務め、劇団 EXILE に席を置きラッパーとしても活躍する SWAY、気鋭の劇作家である小池樹里杏、神野三鈴の洗練された演技力が加わるなど、多彩な才能が集結した。 彼らは「チーム万力」としてクリエイティブ活動を始め、昨年のショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018で発表した短編が注目を集めた。新しい発想でクリエイティブに向き合う彼らの強烈な表現は、挑戦でありながら、映画愛溢れるモノづくりの真髄とも言える。ジャンルもメッセージも観る者に委ねるこの作品を、異色と断ずるか、それとも楽しむか?

映画公式サイト

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PEOPLE

アートに愛される街「大阪」

大阪はコンパクトな街だ。2大商業地である梅田を中心とした「キタ」エリアと難波を中心に広がる「ミナミ」エリアの距離は約5㎞と近く、回遊性の高さは人と人の接点を生み、多様な文化が交わることでアートも独自に進化してきた。他のどの街とも違い、どこまでも挑戦的で、独創的で、濃い〜大阪アート。自分自身が面白いと思う表現を求め、ジャンルやスタイルの枠を越え横断的に活動する、大阪が生んだ稀代のアーティストたちをご紹介!

彫紅
アメリカから来たヲタトゥー伝道師。

ヲタトゥーの第一人者、彫紅さん。日本のアニメや漫画好きが高じて、2008年頃からヲタトゥーを彫り始めたという。「当時、日本のオタクの人たちには刺青を入れる文化がなかったんだけど、外国にはアニメが好き過ぎて、自分の体にアニメのキャラを彫っちゃう人がいたんです。でもアニメ専門の彫師がいなくてね。ネットで流れてくるヲタトゥーはめちゃ下手くそだった。それを見て、オタクが馬鹿にされてると思って。なぜ誰もうまく彫らないのかと。ちょっとだけ頑張ったらキレイに彫れるはずなのにね。なら自分が頑張ってみようと思って」。地道な活動が花開き、ヲタトゥーは今や世界中に広がった。現在は、ストリートとオタクカルチャーを融合させたブランド「Invasion Club」も始動させるなど、オタクとノンオタクの垣根を壊し続けている。

PROFILE
1978年生まれ、アメリカ出身。ミネソタ大学日本語学科卒業。2004年、彫渉氏に弟子入りし、2007年に彫師デビュー。2014年に独立する。大阪・日本橋でアパレルブランド「INVASION CLUB」も運営する。
Instagram:@horibenny

BAKIBAKI
“BAKI柄”で世界を股にかける画家。

ミニマルな直線で描かれる「BAKI柄」をシグネチャーに、多様な表現を試みるBAKIBAKIさん。東京での活動を経て大阪に「十三光スタジオ」を構えたのは2015年のことだった。「この場所は元々、祖父がやってた鉄工所の跡地なんです。東京を離れたのはここがあったのも理由のひとつ。先代が残した建物を上手く使えたらって思ってたんですよ」。スタートにあたって、まずは巨大な壁を作った。それをキャンバスに自身の練習はもちろん、現在は若手アーティストを呼び、一緒に描くことで交流の場にしている。そんなBAKIBAKIさんだが、大阪に戻ったのにはもうひとつ大きな理由があった。大阪万博だ。「吹田出身で子供の頃から万博公園に立つ太陽の塔を見て育ちました。その時に貰った影響で自分はここまで来た。だから2025年に大阪万博に向けて、次の世代に新しい未来を残したい。その使命感は強いですね」

PROFILE
画家。大阪府吹田市出身。1978年生まれ。京都芸大在学中にライブペインティングデュオ『DOPPEL』を結成。2007年よりソロ活動をスタートし、2015年拠点を大阪に移す。国内外で精力的に活躍中。
Instagram:@bakibaking

KEIGO INAMOTO
ブレイク前夜のコラージュアーティスト。

Keigoさんがコラージュを始めたのは20歳の頃、福岡のクリエイティブレーベル「OILWORKS」の作品を目にしたことがきっかけだった。「和歌山で開催されていた個展でPopy Oilさんの作品を見て衝撃が走り、家に帰ってすぐコラージュを作りだしました」。新聞のチラシをキッチン用のハサミで切ったことから始まった創作は、以降独自の進化を遂げ、2年後、世界的に著名なコラージュアカウントにピックアップされる。それが女性の顔を加工した作品だった。「実は中学時代に女子からいじめに遭い、女性が苦手になり、当時はそのフラストレーションで作品を作ってたんです」と過去を振り返る。創り続けるうちに、女性不信は消え、現在はより複雑で抽象的な世界を表現する作風へとシフトした。「これからは自分の本能的な部分を具体的に表現したい」。有名ファッションブランドともコラボレーションするKeigoさんの作品が街にあふれる日は近い。

PROFILE
大阪府和泉市出身。1994年生まれ。ヒップホップカルチャーをベースに、コラージュアートを始め、ヒューマンビートボックスで「りんご音楽祭」に出演したり、映像制作も手がけたりとマルチな才能を持つ25歳。
Instagram:@keigo_im

透明回線
トリオで魅せるライブペイント×映像の世界。

近年はMVやアニメーション制作のほか、「SWATCH 渋谷店」の内外装のデザインを手がけるなど、東京にも活動の場を広げている透明回線。アナログとデジタルを融合させ、空間そのものをひとつの作品として提示するスタイルは、カラフルで生命力に満ち、今回紹介したアーティストの中で、ある意味もっとも“大阪的”と言えるかもしれない。ライブペインティングで必要な速筆と、絵画作品としてのクオリティを両立させつつ、映像や照明で演出も行う。3人からリアルタイムで生まれる密度の高い世界を是非、ライブで体験してみてほしい。

PROFILE
2012年大阪芸術大学で結成。メンバーはうきち(ペイント・デザイン)、SHUN(ペイント・イラスト)、としお(映像・音響)の3名。ライブペイントとプロジェクションマッピングを組み合わせたパフォーマンスで、各所から高い評価を受ける。
Instagram:@towmeiline

チョッパー
DIY精神を持つスケーターアーティスト。

スケーターは、普通とは違った角度から世界を見ている。壁や縁石、階段の新しい使い方を編み出し、何でもないスペースだって遊び場に変えられる。その発想を生むのはきっと“楽しみは自分たちで作る”というスケーター独特の哲学。そんなDIY精神を体現するスケーターがアメ村にもいる。スケートチーム「OSAKA DAGGERS」のリーダー、チョッパーさんだ。スケート技術もさることながら、自身のショップ「WHATEVER」で販売するオリジナルのTシャツやギアは、そのクオリティの高さに圧倒される。どのアイテムにも、決まってパンクなメッセージが描かれているのも特徴的。真の想像、創造、調和がそこにはある。

PROFILE
1973年生まれ。大阪府出身。日本で唯一の国際プロスケートボーダー。パンクとスケートボードをバックボーンとしたインディーズブランド「WHATEVER」も運営する。

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freak