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2019-08-04

PEOPLE

SOLIDでいられること。金尾玲生とこれからの未来。

「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」への出演を機に、プロサーファーの枠に収まりきらないマルチな活躍をしている金尾玲生氏のライフスタイルを表現したユニセックスブランド<SOLID>と<FREAK’S STORE>のコラボレーションコレクションが登場。自身の思いとこれからについて聞いてみた。

別注REO’S バケットハット ¥4,800+tax/SOLID×FREAK’S STORE

どこのジャンルにも属さないカッコよさを表現。

ーご自身のブランドSOLIDとFREAK’S STOREが今回コラボレーションしたわけですが、SOLIDで表現したいことはどのようなことなのでしょうか?

SOLIDを着ていただける方にSOLIDでいてもらえるように、そう思ってモノづくりをしています。どこのジャンルにも属さないカッコよさを表現したいですね。

別注REO’S Tee ¥4,800+tax/SOLID×FREAK’S STORE

ーREO’S KITCHENのユニフォームをテーマに創り上げた本コレクションですが、SNSの#reoskitchenでよく作る得意料理、挑戦したい料理はありますか?

普段作るというか得意料理は煮込み系で、スペアリブが一番得意料理です。最近は試合に向けて、タンパク質を多めに取れる料理を作ることが多いですね。

別注REO’S エコバック ¥2,500+tax/SOLID×FREAK’S STORE

自分は自分らしく、さらにスタイルを磨いていきたい。

ー対面でのコミュニケーションが減ったり、様々な規制があったりと不安定な世の中ですが、ファッションやアパレルショップの今後についてどのように考えていますか?

このご時世だからこそファッションについてより考えたり、大事にして欲しいな。リモートワークで家にいてもお洒落を楽しむというマインドは忘れないでいてもらえたらいいなと。

ーご自身としてはプロとして、プライベートの面、両方について今後どんな活動をしていきたいと思っていますか?

そうですね、自分は自分らしくさらにスタイル磨きに徹したいと思っています。

ーサーフィン、自然との向き合い方で特に気をつけていることなどはありますか?

自分にとってのサーフィンとは生きている限り続けていくライフワークで、その上で必要なのは海。その中で環境破壊が進む世の中なので、自然を守り、自分の活動を広めていきたいですね。

ー最後にプロサーファーとしての今後の意気込みをお願いします。

サーフィンのスタイルも様々。どんな人が見てもかっこいいと言われるようなサーフィンをして、プロサーファーでこんな色んな事もしてるんだと感じてもらえることが一番ですね。

 


 

金尾玲生

サーファー・サーフボードデザイナー。

1992年6月24日 神奈川県茅ヶ崎市生まれ、血液型 A型。

 

 

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PROJECT

「アクションを起こさなければ。」Firsthand ディレクター 福留聖樹

2019年10月の青山店に続き、今年7月には2店舗目を渋谷の新名所MIYASHITA PARK内にオープン。Fashion – Sustainable – Artをコンセプトに、自由な発想からモノやコトを体感できるセレクトショップとして展開。店名にふさわしく、他では味わえない体験型のコンテンツを揃え環境問題、サスティナブルムードに対する姿勢を発信している。そこでブランドディレクター福留に今季の取り組み、これからの歩みを聞いた。

他では体験できない空間作り、接客でお客様に何かを感じてお買い物を楽しんで欲しい。

ーFirsthandを始めるに至ったきっかけはなんですか?
まず、私自身は前職ではモノ作りの現場にずっといました。その際にちょっと汚れていたり、ちょっと傷ついていたり、そんな理由から工場の隅で山積みにされた生地や納品できない商品を沢山見てきました。以前からサスティナビリティ、モノの循環に関心がありましたし、この様な現状を変えたいと思い始めた時には、自然とFirsthandの構想を練り始めていました。

Firsthand AOYAMAファサードのホワイトセージ

ーコンセプトについて教えて下さい。
我々はFashion – Sustainable – Artをコンセプトとするセレクトショップです。これらのキーワードを主軸に他では体験できない空間作り、接客でお客様に何かを感じてお買い物を楽しんで貰えたらと思います。

以前、Firsthand AOYAMAにはHaroshi氏のアートピースであるGUZOが鎮座

ーショップの強みはなんですか?
やはり同じ志を持つ仲間、スタッフの存在ですね。例えばア ラブ ムーブメントの大久保さんとは、旧い付き合いでプロジェクトアドバイザーというより、まさに同志の1人ですね。彼からは多くのことを教わりました。廃棄されてしまうようなモノをお直し、カスタマイズをすることで既存のアイテムに付加価値を加えることであったり、正にFirsthandの理念と重なる部分があったわけです。

ア ラブ ムーブメントのカスタムコーナー

ー『アップサイクル』についてブランドとしてはどうお考えですか?
正直、各スタッフでも捉え方によって違うとは思いますが、元々あるプロダクトの使用用途を変えることで新しい価値観に生まれ変わらせる、と言ったところです。リサイクルとは少しニュアンスが違いますね。例えばジュエリーの置いてある透明のディスプレイは車のスピードメーターを使用する際にでる廃棄物なんです。廃棄となるプロダクトを壊し再構築するのではなく、使用用途を変えることで再活用すること、それがアップサイクルだと考えています。

貯水タンクや水撒きホースを活用、再構築し水の循環プロセスをデザインに取り入れたソファ

謳わなくても、その行いが、その言葉が自然と当たり前になっていって欲しいです。

ー加速化するサスティナブルムードへどのような期待を持っていますか?
アップサイクルやサスティナビリティと謳わなくても、その行いが、その言葉が自然と当たり前になっていって欲しいです。その思考や行為が浸透することで、長くファッション業界の問題とされている大量生産、大量消費、大量廃棄、これらを解決するに至るかも知れません。逆に懸念点もあります、それはひとつのトレンドとして盛り上がり衰えていくことです。これは僕たちがいま直面している課題でもあり、仕事だけでなく生活の一部として捉えアクションを起こしていく必要があります。

Firsthand RAYARD MIYASHITA PARK

ー注目のブランドはありますか?
gallary deptというLAのブランドを取り扱っています。僕たちが掲げているFashion – Sustainable – Artというコンセプトと実に密に一致しているブランドなんです。彼等はヴィンテージプロダクトのシルエットを変えたり、ペイントしたりと、ある種アートに昇華している一点物を手掛けています。彼等の考えや行為に賛同し、購入して下さっているお客様が多いので入荷するとすぐに完売するものが多いです。彼等の活動は影響力を持つヒト、ブランドにも伝わっていて、例を挙げるなら世界的に有名なデザイナーであるヴァージルアブローが着用したことでも話題です。

工事現場で使用されるリフトを再利用したハンガーラック

ー2号店目となるFirsthand RAYARD MIYASHITA PARK出店について、経緯を教えてください。
実は1店舗目となる青山店がオープンする前からオファーを貰っていました。どこから情報が漏れたのやら。。(笑)ただし勿論二つ返事でオファーを受けた訳ではありません。我々のやるべきこと、MIYASHITA PARKという立地で何を表現するのか、コンセプトの決定など、検討すべきは多々ありましたから。何よりもビジネスとして持続性があるのか、研究し仮説を立てながら慎重に進める必要がありました。

サスティナブルをクリエイティブで表現したインテリア

ー20AW以降の展開はどのようにお考えですか?
現状、なかなか実店舗で云々というのは難しいと思っています。そこで以前から熟孝しているのがサスティナビリティとテクノロジーの融合です。まだアイディア段階ですが、無人店舗でファーストハンドの世界観をお客様に体感してもらう空間を作ってみたいです。その空間をキャンピングカー内に作り、日本全土を周るのも良いのかも。あとはVR機能を駆使した体験型のネットショッピングも頭の中にはありますね。このような我慢の続く状況下ですが、面白い試みを皆さんにお届けできたらと思っています、お楽しみに。

 


 

福留 聖樹

1990年代にTUBE斎藤久夫⽒のアシスタントを務めた後、欧州を拠点に活動。2006年より国内ブランド及び⼤⼿セレクトショップに在籍。2018年デイトナ・インターナショナル⼊社。サスティナブルにフォーカスしたコンセプトストア「Firsthand」、渋⾕PARCO内のスタジオ「2G」に参画。

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PEOPLE

-たまに裏切られるし繊細で無意識な“K A N K A K U”- ドローイングアーティストSUGI

以前、FREAK’S STOREが開催したイベントにてライブペインティングも行ったドローイングアーティスト SUGIによる個展が東京、福岡で開催される。2020年初となる巡回展のテーマには、 “まず、つべこべ言わずシンプルな感覚を大切に。” というメッセージが込められている、と本人は語る。

昨日と今日では全く違う感覚になっている事があって、”そんな時もあるか”と自分を認めた時、気が楽になった出来事がありました。まず、つべこべ言わずシンプルな感覚を大切に。たとえ裏切られても、認められる器を持ち合わせています様に。

信じられない出来事が怒涛の様に過ぎていって、不安と悲しみに暮れていても描く手は止められず、自分にとって絵を描くと言う表現方法は楽しみであり、コミュニケーションツールなのだと。自粛期間中にそう再認識し生まれた作品たちをぜひその目で確認してみてはいかがでしょうか。

 


巡回展「K A N K A K U」

■東京
会期:9月3日(木)〜9月6日(日)
場所:JOINT GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目25-18 THE SHERE 104
営業時間:12:00-20:00
ギャラリー公式HP
ギャラリーInstagram

■福岡
会期:9月25日(金)〜10月2日(金)
場所:PARK STUDIO
住所:福岡県中央区警固1-3-7 1F
営業時間:12:00-19:00
ギャラリー公式HP
ギャラリーInstagram
※ウィルス対策のため、入店前のアルコール除菌や検温など万全な体制でお待ちしておりますので是非、ご来場くださいませ。

SUGI
1990年三重県生まれ。ドローイングアーティスト。これまでにG-SHOCKやRenault(ルノー)の広告、MASATO, Minnesotah(KANDYTOWN)、MARTER(JAZZY SPORT)、illmore(Chilly Source)のジャケット、アパレルとのコラボレーションにライブペイントなど枠に囚われない様々なアート表現を展開。その自由・大胆かつ詩的な描写が脳を駆け巡るイラストレーションは、若者を中心に老若男女、ジャンル問わず各方面から注目を集めている。
SUGI Instagram

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PRODUCT

FREAK’S STORE×hobo プロフェッショナルが制作するMY BAG

 

FREAK’S STOREとhoboのコラボレーションによるMY BAGが販売開始

ファッションのプロフェッショナルが制作するものとして、兼ねてから縁のあるブランド「hobo」とのコラボレーションが実現しました。

今回はMY BAGの一つの楽しみ方としてライフスタイルバイヤーによるタイダイ染めカスタムをご紹介。皆さんも独自にカスタマイズしてオンリーワンのMY BAGを作ってみてはいかがでしょうか?

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従来のノベルティや安価でチープな「エコバッグ」というイメージでなく、「ショップバッグ」として⽇常のあらゆるシーンで長く愛される商品開発をしたいという構想の下、今回のプロダクトが生まれました。

 

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パッカブル仕様となっているため、バッグインバッグとしてコンパクトに持ち歩くことができるだけでなく、ハンドバッグやショルダーバッグとしても使うことのできる2WAYデザインに。「使いやすさ」と他のショップバッグでは実現できない「こだわり」を両立しました。

古着のニュースペーパーバッグにインスピレーションを受けた太いショルダーは肩への負担を減らします。さらに手持ち用のハンドル付き、バッグの口が開かない為のストリングと細部までこだわりが詰まっています。

 

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PEOPLE

あなたを熱狂させた5曲 “Music Freak File” -w.o.d.-

音楽好きであれば、きっとその入り口となった1曲や、転機になった1曲を持っているもの。
例えば、「無人島に持っていくなら?」とか「結婚式で流したい曲は?」などといった話をしたことがある人も多いのでは?
演奏者である音楽アーティストだって最初は一人の音楽ファン。同じようにそんな話をしているはず。

第三回は、次世代のグランジスター!ワルガキスリーピースバンドw.o.d.(ダブリューオーディー)が登場。

 

呂布カルマ

大学生の頃、唯一遊んでいた親友に「変なラッパーがいる」と教えてもらった。初めは、柄シャツとオールバックに吊り上がった眉、という見た目が特徴的すぎて、面白がってバカにしていた。が、この曲を聴いて震えた。シンプルな言葉なのに印象深いフレーズ。あと不穏な空気。ロックに憧れたはずが、まさかヒップホップで日本語詞の格好良さに気付くとは。その後は彼の曲やフリースタイルのラップバトルをYoutubeで調べて観まくった。この曲とラッパーを知った日、「ひたすらに蒼かったあの夏が冷えた」。

Foals

「踊れるロック」と言われる曲。そんなものを俺は心から嫌悪していた。安い四つ打ちに安いキャッチコピーを乗せるのはやめてくれ、最悪や、なんて思っていた。そんなときにfoalsのこの曲に出会った。踊れる。これか、と思った。心臓の底から静かに奮い立つような高揚感と、煽りに煽ってあざといくらいに爆音を鳴らすサビ。その下でずっと刻まれ続けるビートに、身体を揺らさずにはいられない。プリミティブな音やフレーズが、動物としての本能を掻き立てるのかも知れない。友人たちとライブに行ったときは、後ろで静かに観るつもりが気づけば最前にいた。ただただ楽しかった。

BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENは俺のヒーローで、小学6年生の頃からもうずっと好きでいる。ギターもベースもコピーしまくった。「ダイヤモンド」はシンプルでストレートなロックに乗せて信念について歌った曲で、恥ずかしいくらいに誠実で無骨。でもだからこそ、捻くれた10代の自分にまっすぐ刺さったのだと思う。毎日この曲を聴いて、自分にとって大切なものは何かと問い続けた。今でもずっと問い続けている。自分の信念を見失わないように。

Atoms For Peace

最初はRadioheadのThom YorkeとRed Hot Chili PeppersのFleaが一緒にやるというので飛びついて聴きだした。Thomは割とそのままだが、Fleaのスラップは鳴りを潜めていて驚いた。繰り返しループしながら徐々に移ろうビートに、リズムに溺れる心地よさを覚えた。大学に通い出すも居場所がなんか無かった俺は、この曲をイヤホンで爆音で流しながらひとり浮浪し、やがて大学にすら行かなくなり見知らぬ街を徘徊した。どこで聴いてもいい音楽は心を癒してくれた。w.o.d.のベース、Kenも一緒に来日ライブを観に行ったことがあるが、あのハチャメチャなFleaがほぼ動かずに弾いていた。演奏はもちろん良かった。客席にはThom Yorkeのコスプレみたいな人が沢山いたので笑った。

Nirvana

Nirvanaにどハマりして俺の人生は完全に狂った。爆音でグランジを聴きあさり、近所迷惑どころじゃない音量でギターをかき鳴らすようになった(ごめんなさい)。終いにはこの曲のカバーをして「俺を犯してくれ、友よ(和訳)」なんてライブで叫ぶ始末。何がどうなってんねん。それもこれも、Kurt Cobainの叫びのせい。怒りも、悩みも、苦しみも、自己嫌悪も、諦めも、絶望も全部、彼が音に乗せて叫べば、俺にとっては特別なものになった。彼のようになりたいと思うわけではないけれど、俺の叫びや歌が誰かにとって特別なものになればいいなと思う。

 


 

熱狂した曲、ということで選んだせいか、文章も幾分アツくなってしまいました。お恥ずかしい。 初めは、「熱中」でなく「熱狂」なので難しいなあと思っていましたが、よくよく思い出してみると、日々いろんな音楽に熱狂させられていました。音楽を聴いている間は日常の憂鬱を忘れ、自分が最強な気分になったりしました。 挙げた5曲は、そんな数多ある音楽の中の一部です。また、w.o.d.が作る音楽の一部にもなっています。 w.o.d.の作る音楽が誰かを熱狂させて、なにかその人の考えや生き方に影響を与えられたら、あるいは癒しを与えられたら、凄いことだなと思います。

 

w.o.d.

あらゆるオーディションで賞を総なめにしてきたw.o.d.。2018年に、1stアルバム『Web-bing Off Duckling』を発売以降、圧倒的なライブパフォーマンスとその音楽センスがジワジワと口コミで広がり続け、各地にw.o.d.中毒者続出中。これまで開催した自主企画イベントは、各地チケットSOLD OUT。VIVALA ROCKや、サタニックカーニバル、RUSH BALL、RADIO CRAZY等の大型フェスからもオファーがあり、今一番ライブが観たいバンドとして、ジャンルを問わずあらゆるバンドマン・関係者からも注目を浴びている。

http://www.wodband.com/

 

8/7(金)
Degital Release「楽園」
各種DLサイト&サブスクリプションサービスにて配信スタート

 

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PROJECT

ライブエンタメの近未来を映したオンラインフェス「SYNCHRONICITY2020」

FREAK’S STOREは今回、15周年を迎える都市型フェス「SYNCHRONICITY」の理念に賛同し、「SYNCHRONICITY2020 ONLINE FESTIVAL」とのコラボキャンペーンを実施しました。 緊急事態宣言が明けた現在も、観客を入れた開催には多くの対策が求められ、かつてのようなチケット・セールスを主とした興行を成立させる事は困難となっています。音楽コンサート業界では様々な試行錯誤が行われ、少しずつではありますが再開に向けた動きが始まっています。  

PHOTO harutaaaaaaa

未曾有の事態の中行われた、初の試み

4月に渋谷のライブハウス9会場で2日間に渡り開催を予定していたSYNCHRONICITYは、開催を目前にコロナショックにより中止を余儀なくされました。その後の緊急事態宣言という未曾有の事態の中、無観客オンラインフェスの開催発表と開催実現に向けたクラウドファンディングを開始し、7月4日に開催を迎えました。

PHOTO Kana Tarumi

渋谷O-EASTと新宿MARZの2会場を使用した1Day、そして無観客でのオンライン開催。加えて、無料でYouTube上で観覧が可能となり、YouTubeスーパーチャットやPayPal、公式オンラインショップによるドネーションでアーティスト出演料などの開催費用を募るという、そのどれもが初の試みとなりました。

サスティナブルな取り組みに共鳴したコラボ企画の実施

このSYNCHRONICITYは、「未来へつなぐ出会いと感動 – CREATION FOR THE FUTURE – 」をテーマに掲げ、グリーン電力で開催を行う都市型ミュージック&カルチャーフェスティバルとして開催を重ねてきました。コロナ禍によりライブハウスの廃業や営業自粛が続く中、ライブハウスの営業機会やスタッフの雇用を生み、音楽ライブを楽しむことを停止されたオーディエンスにライブを届けるという今回のオンライン開催。

これらのサスティナブルな取り組みに賛同し、SYNCHRONICITYとのコラボ企画としてFREAK’S STOREではインスタグラムアカウント(@daytona_international)にてプレゼント・キャンペーンを実施しました。

PHOTO Kana Tarumi

オンライン開催ならではの演出も魅力

渋谷、新宿とリアルであれば成立し得ない2会場を、YouTube上に用意した2つのチャンネルを行き来する事で、フェスならではのステージを選択する楽しみを実現しています。

PHOTO Kana Tarumi

フェスのオープニングを飾った「渋さ知らズオーケストラ」のステージが始まる瞬間、大きく画面に映し出されたフェスティバル・ロゴは、失われていた音楽フェスの帰還を告げる美しく感動的な本フェスのハイライトの一つでした。 キャパシティ1300人というO-EASTのフロア全体を使った彼等の大編成ライブは、無観客ライブだからこそ可能な醍醐味を与え、ライブ配信になりオーディエンスの歓声を失う代わりに、チャット上で他の観客の感想を言葉として共有する事は、新たなフェスの連帯感さえ生み出します。また、リアルでは自身の目という一つの視点からしか観られない体験を、複数のカメラの映像をスイッチングして視点を切り替えて観せた事は、オンライン開催としての強度を高めた重要な要素として挙げられるでしょう。

PHOTO Kana Tarumi

今後、フェスやライブがオンライン配信やキャパシティを削った条件付きの開催を求められていく中で、歓声を含め、熱気の共有を喪失してしまう事は大きな課題となっています。リアルのライブが持つ熱気であったり、ライブハウスの大音量やそれによる振動、そこでの出会いなどはオンラインで得難い事は明白です。その喪失をそのまま埋めようとしても、物足りなさを浮き彫りにしてしまうだけかもしれません。しかし、再現不能だからと言って、ライブ配信がリアルなライブに必ずしも劣るのでしょうか。

PHOTO Kana Tarumi

SYNCHRONICITYでの画面越しである事を前提とした演出は、オンラインだからこそ実現可能なライブやフェスの楽しみ方を示してくれました。リアルタイムでのライブ配信と、収録映像の配信を織り交ぜたラインナップもその要素の一つと言えます。収録を織り交ぜる事で、ステージ転換が不要となり、転換時間0分でステージ進行をする事さえ可能となります。転換がなければそれだけ多くのライブをタイムテーブル上に落とし込むこともでき、ステージ間移動や体力の消耗がない為、2ステージであれば全てのライブを観ることも可能です。 なかなかリアルなフェスだと見落としがちなトークセッションも、今回のオンライン開催ではじっくりと聴き入った方も多いでしょう。奇しくも、コロナ禍によって主催者の開催に向けた想いや言葉は響きを増し、音楽業界の現在や今後に注視する目も強まっています。この事は、物理的には広がってしまったはずの主催者やアーティスト、オーディエンスの距離を縮める結果にもなったかもしれません。

PHOTO harutaaaaaaa

これまで当たり前に開催・出演・参加をしていた音楽フェスやイベントが直面した危機的状況は、それぞれの立場を自分ごととして考え始める大きなきっかけになったはずです。カルチャーやシーンの革新は、そんな時に起こるのかもしれませんし、かつてを越える音楽の楽しさや喜びさえ、もたらしてくれるかもしれません。

 

Text_Kazuhiro Yagihashi

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PRODUCT

“TENBOX × ChahChah × Lee Pipes” 90年代後半の記憶から広がる、新しいスタイルのBACK TO 90’s

サーフィン、旅、遊びと、自分たちのライフスタイルを服作りで表現するブランド<TENBOX>と<ChahChah>が、旅をテーマに展開するコラボレーション企画「LONG VACATION」の第二弾が、先日リリースされた。他には無い物作りを追求する彼らがこの度着目したのは、1997年にリリースされた<Lee Pipes>。BMX、スケートボード、サーフィンと、エクストリーム・スポーツが人気を呼んだ時代に、アメリカを中心に人気を博した同ブランドのアイテムを今に復刻。この斬新なプロダクトがFREAK’S STOREにて先日リリースされたことを記念し、TENBOXディレクターのPIGU氏、ChahChahディレクターのYUTA氏、そしてFREAK’S STOREメンズバイヤーの天沼に話を聞いてみた。

 

見た瞬間に「超90年代じゃん!」という感じで、すんなり自分の中に入ってきました

―2019年にリリースされた“TENBOX × ChahChah × Lee WESTERNER”のコラボレーション・アイテム以降の第二弾になりますが、今回は何故Lee Pipesを選ばれたのでしょうか?

YUTA:前作のWESTERNERの件でLeeへ打ち合わせにいった際に、ちょうどLee Pipesの復刻の展示会を社内でやっていたんですよ。そのときに、初めて復刻されたLee Pipesを見て、どちらからともなく「ヤバイね、これ!」という話になって。というのも、僕たちが90年代のカルチャーを通ってきた中に、こういったデザインのものが多く見られたんですよ。それで「懐かしいねと」という話になりまして、今回Lee Pipesで何かできればと思い始まりました。

―Lee Pipesの復刻を観て、当時の記憶が蘇った感じでしたか?

YUTA:そうですね。このパンツなんかはそうなんですけど、こういったナイロン製の海パンを履いてサーフィンへ行っていた時代だったりもするんで。この切り返しのデザインやカラーなんかが、見た瞬間に「超90年代じゃん!」という感じで、すんなり自分の中に入ってきました。

―PIGUさんはLee Pipesを知ったのはいつでしたか?

PIGU:当時は僕はこういう格好はしていなかったんで、別のルートでLee Pipesの存在を知ったんですよ。TENBOXを3年前にはじめてアメリカへ行くようになったときに、周りの友達の古着屋の人たちがLee Pipesとか、JNCOとか、90年代後半にバギーなタイプのパンツを出していたアメリカのブランドをバイイングするようになっていて、それで知ったんです。アメリカでは、90年代のサーフブランドとかがネクストヴィンテージと呼ばれていて注目されているんですが、それをヒップなビンテージショップでバイイングをしている。それが気になっていて、なんかやりたいなとはずっと思っていたんです。そのときにLee Pipesの展示会で観てすごくいいなと思ったんですね。でもそのとき自分としては、カリフォルニア発のイメージよりも、VOLCOMがアメリカ製で90年代に日本へ入ってきたときのことを思い出して。僕は2001年からアメリカに行っているので、僕の90年代はアメリカよりも確実に日本のカルチャーなんです。なので、その日本のカルチャーのような感じでやってみたいなと。

90年代後半、サッカーをやりながらサーフィンもしていたYUTAさん。当時はBOONや、Fineなどの雑誌を見て古着を漁ったり、そこで先輩たちがgoro’sをしていた姿に憧れて、goro’sを集めるようになったそうだ。

 

今回は日本のカルチャーとして、東京の面白さを発信できれば

―FREAK’S STOREよりリリースされるにあたり、メンズバイヤーの天沼さんはどのように今回のプロダクトを伝えていきたいなと思いますか?

天沼:FREAK’S STOREとしては、格好いいものを作るだけではなく、その背後にあるストーリーの提案や、人を感じられるようなモノ作りをしてお客さんへ伝えていきたいなと思っているんですが、前回の「LONG  VACATION(通称:ロンバケ)」という旅の中のストーリーの続きとして、Lee Pipesを通じてのモノ作りへの思いを紹介できればいいなと思っています。もうひとつは自分ごとになってしまうんですけど、’97年は僕はまだ中学生になっていない時期だったので、あまりファッションを気にしていなかったんですけど、当時はサッカー部の先輩から教えてもらったり、雑誌の中で見たこういった配色にインスピレーションを受けていたので、今回のプロダクトは懐かしくもあり新鮮だなと感じました。あの時代の日本を今の若い子たちは知らないと思うので、日本が生み出したミックス・カルチャーをプロダクトを通じて伝えることができたらいいなと思っています。

―確かに「Fine」や「BOON」など、90年代の雑誌を思いだしました。PIGUさんはいかがですか?

PIGU:海外のローカルカルチャーを発信していくのが、これまでTEXBOXがやってきたことなんですけど、今回は日本のカルチャーとしてやる感じですね。アメリカで始まったものなんだけど、そのとき自分たちは東京にいて、東京がすごく面白くてっていう感じだったんで。その頃の日本のギャルなんかは、世界的なカルチャーにもなっているし、そういうイケてるカルチャーがあるってことを若い人たちにも伝えられたらいいなと。あとたいてい90年代好きな当時を知る人たちは裏原を通っていると思うんですけど、僕は通っていないんですよ。で、こういう感じはファッション業界的にはダサいイメージがあったと思うんですけど、自分はそこに影響をものすごく受けているので、それを今Lee Pipesを通じてできることが嬉しいですね。

90年代後半当時良く聴いていたのは、浜崎あゆみのベスト盤。90年代の日本を語る上で欠かせない重要なアルバムとPIGUさんは捉えている。

 

―アイテムのご紹介をして頂けますでしょうか。まずはショーツの魅力からお願いします。

YUTA:Lee Pipesの復刻ラインで、インラインのショーツが作られていたんですけど、それを僕たちのライススタイルに寄せるためにデザインし直しました。当時のウォークショーツはボタンフライなんですけど、これは海パンとしても履けるようにレースアップにして、マジックテープ仕様にしました。今のサーフショーツってポケットがなくて、すごく伸びるような素材ばかりなんですけど、当時の海パンはポケットが付いていたのでバックポケットを付けて、海から上がってそのまま遊ぶぞ! みたいなそんなイメージのウォークショーツに仕上がっています。

PIGU:これ大人の事情で「海パン」とは言えないんですけど、海パンが欲しくて作ったんですよ。基本これを外で履く人がほとんどですけど、このノリのが今はないし、僕は海パンとして履こうと思っていて。水陸両用のパンツはよくあるんですけど、たいてい陸メインで水辺でチャプチャプするくらいの感じなんですよね。だけど、サーファーであればそのまま海パンで1日中海パンで過ごすことがあると思うので、それでタバコや携帯とかを持ち歩けるようポケットを付けたりしたんですよ。僕はこれまでに何度も言っているんですが、TENBOXでは何の為に作ったのかが重要なんです。リアルでないと絶対に残したくないし、それをファッションでやっているというか。

ネオンカラー、裾部分に縫製されたロゴ、スタイルは台形型と90年代ならではのデザインが魅力のパンツ。

 

―ジャケットに関して、どのようなイメージでデザインをしましたか?

PIGU:コーチジャケットとか、スイングトップみたいなサラっとしたものが好きで、それで2人で羽織を作るとしたら何がいいか話をしてこれができ上がりました。ジャケットに関しては当時のものがなかったので、まったくオリジナルで作りました。イメージは同じジャケットを着ている60年代、70年代とかのサーフィンのチーム。あとはこういう素材なんで、旅に行くときもシワを気にしないで着られるので好きですね。あと「ロンバケ」は旅をテーマに作っているんで、でかい内ポケットが2つ付いていて、ハンドポケットも付いていているので、これで手ぶらで行動できますよ、みたいな感じで作ってみました。

手ぶらで過ごすことができるよう、ジャケットの内側に大きなポケットを付けた。

 

今でいうわざとらしい加工ではなくて、90年代当時の感じが出ているかなと

―オーバーオールはいかがですか? YUTAさん担当かと思います(笑)。

YUTA:僕はオーバーオール大好きなんで、常にオーバーオールなんですけど(笑)。もともとオーバーオールは作業着なので、機能性を重要視した服なんですよね。で、こういうエクストリーム系のオーバーオールってこれまでにあまり見たことがなくて…その異素材のコンビだったり、バギーシルエットだったり。もともとガラケーを入れるポケットが付いていたのを、今回はiPhoneが入るサイズにしたり、ニーパッチもポケットにしたりと。僕だったら海に行くときにポケットにワックスを入れておくとか。そう考えると、なんか新しいオーバーオールなんですよ。パンツは結構ワイドなバギーですけど、女の子が着てもかわいいと思います。あとは今でいうわざとらしい加工ではなくて、ストーンウォッシュがそのまんまみたいな、当時のデニムのイメージが出ていて、それだけでも90年代の感じが出ているかなと僕の中ではしています。

デニムにナイロンという素材違いが魅力。時代に合わせiPhoneが入る大きさにポケットを進化させた。

 

―3つのアイテムを着こなすとしたら、提案はありますか?

YUTA:ルックでは、めっちゃ不良な感じで501の少しボロボロのデニムにタックインして、ジャケットを羽織るみたいなスタイルを提案したんですけど、当時はそういう感じではなくて、バギーパンツに合わせる感じだったと思うんです。だけど、今はなんか細身のパンツだったり、それこそスラックスだとか、そういうのに合わせるのも新鮮だなと思います。

天沼:当時っぽい配色で、一見カジュアルな感じなので、FREAK’S STOREが提案しているアメリカのカジュアルにはハマるかなと思います。それと、’97、’98年あたりは裏原が全盛期だったので、細身のスタイルが僕の世代では多かったんですね。なので、今日みたいに真っ黒な細身のスタイルに、あえてこのジャケットのような色物を合わせたら、少しモードに着れるので格好いいかなとか。

YUTA:僕自身は、こういったストリートのものをあえてウエスタンに合わせたりするのもいいなと思ったりしています。だけど、がっちりウエスタンだとやりすぎ感が出てしまうので、切りっぱなしのデニムにウエスタンブーツを履いて、Tシャツにジャケットを合わせて、あとは小物で仕上げていく。全体的にウエスタンな格好なんですけど、ジャケットはなんだかストリートだよね、みたいな。当時付けていたアクセサリーも、今のスタイルに落とし込んでみるのもいいかもしれません。

サーファーだったYUTAさんはAlohaや、VOLCOM、FLESH JIVEなどのTシャツにgoro’sのジュエリー、そして当時大人気だったOAKLEYのサングラスと、SHARKのウォッチを付けていた。

 

PIGU:僕も天沼さんに近い感じですね。足元はスニーカーを絶対に履かない。僕は革靴は基本ローファーなんで、ローファーに真っ黒いこれを羽織るみたいな。デニムも一切履かないんで、スラックスとか真っ黒なチノパンとか。それとジャケットの裾の部分をキュッと絞って、丸いシルエットにして着ています。着こなしでは、自分っぽいということを毎回意識しているんですけど、Lee Pipesというだけで足されていくので、他のストリートブランドとは合わせたくないですね。

―ご自身で買うとしたら、どのアイテムを買いますか?

PIGU:僕はジャケットとショーツのセットアップ。だけどセットアップで着るのはトゥーマッチな感じがするので、別々で着ます。

YUTA:僕はやっぱりオーバーオールですね。担当なんで(笑)。

天沼:これから暑い季節になるし、自分が持っていないという点ではショーツがいいですね。普段は<Patagonia>とか<Levi’s®>の切りっぱなしとかを着ることがあるんですけど、こういう艶っぽい色の感じのものは持っていないので着てみたいと思いますね。

ワイドなタイプのジャケットの裾を絞って着るのが、PIGU流の着こなし。

 

「LONG VACATION」同様、機能的なポケットを付けたりと実用性の高いコレクションになっているかと

―最後にアイテムがリリースされるにあたり、メッセージをいただけますでしょうか?

天沼:今日のインタビューを聞いて思ったんですけど、Lee Pipesがリリースされた時代を知っている人たちは、思い出しながら着てもらったら楽しんでいただけると思います。あとは男女性問わず、世代も若者から大人の方々まで対応出来ると思うので、是非このインタビューを思い出しながらFREAK’S STOREへお越し下さい。

YUTA:僕的には、懐かしいデザインから生まれたアイテムではあるんですけど、「LONG VACATION」同様、機能的なポケットを付けたりと実用性の高いコレクションになっていると思うので。それとこのネオンカラーに懐かしさを感じる人も多いと思いますが、逆に今新鮮なのではと思います。なので当時を知っている人には、今の感じに合わせて着てもらいたいですし、逆に若い子たちには、こういうのもあったんだって感じで着てもらえたら嬉しいですね。

PIGU:ジャケットに関して、夏は暑いから着てられないと思うんですけど、ショーツに関しては、お客さん的にも「暑いしな」「海パンだな」ってなると思うんですよ。でも確実に、秋口になったらジャケットも買っておけば良かったなってジワジワ感じると思うので。なんでセットアップで買った方がいいのではと思います。宜しくお願いします。

Text_Kana Yoshioka

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PEOPLE

THE NOVEMBERS『At The Beginning』新たな始まりに、願いを込めて。

THE NOVEMBERSが、通算8枚目となるニューアルバム『At The Beginning』を5月にリリースを果たした。前作『ANGEL』より、約1年。今作では、メンバーが尊敬の意を捧げるyukihiro(L’Arc-en-Ciel/ACID ANDROID)がシーケンスサウンドデザイン・マニュピレーターとして全面的に制作に参加。よって彼らのサウンドはさらにアップデートされ、新たなスケール感を描き我々の元にやってきた。変化を遂げた我々の生活やマインドにどう響いていくのか。新しい未来へ向け、このアルバムが我々の背中を押してくれることは間違いない。  

 

自分たちでは絶対に辿りつけない作品を作ることができるのではないかと、そんな信頼感があった

今作をどのような内容にしていこうと思い、制作をスタートされましたか?

小林祐介 昨年、『ANGELS』というアルバムを出したんですけど、アルバムを出した後に、『ANGELS』の世界感を拡張したライヴを1111日にやったんですね。そのときに、自分たちが試したことがいろいろとあって、その要素を次の作品に持ち込みたいなというシンプルな流れがあったんです。ライヴでは、『AKIRA』の「金田のテーマ」をカバーしてみたり、自分たちの曲とマッシュアップしたりしたんですけど、そこで得たライヴでの、フィジカルなお客さんと自分たちとのコミュニケーションや、グルーヴみたいなものがすごく良かったんです。それをきちんと作品に反映させて、より身体が乗れるといったら雑な言い方になってしまうかもしれないんですけど、自分たちがこれまでに試したことのないようなプリミティヴな、肉体的なリズムみたいなものをしっかり形に残していきたいと。それを形にしようということで制作を、昨年の12月にスタートさせたんです。

リズムとは、どのようなタイプのものだったのでしょうか?

小林 自分たちがそれまでやってきたリズムパターンなどのスタイルは、パターン化していたなと思えるようになってきて、『AKIRA』の「金田のテーマ」で実践したリズムというのが、いわゆる4つ打ちだったんですけど、それを機能的にどっかんどっかん鳴るということを実体験してみて、それが思いのほか楽しかった。少なくともあのライブ体験は僕にとっては初めてのことだったし、新鮮な驚きや喜びがあったので、知的好奇心的にチェレンジしてみようと。

今回、yukihiroL’Arc-en-CielACID ANDROID)をシーケンスサウンドデザイン・マニュピレーターとして迎えましたが、実際に一緒に制作されてみていかがでしたか? 

小林 僕は元からL’Arc-en-Cielのファンなので、いつかyukihiroさんとコラボがしてみたいなという希望はあったんですが、制作当初から依頼しようと思っていたわけではないんです。今作でそれをやろうと思ったのは、制作期間が折り返し地点くらいのタイミングでした。曲がだいたい揃ってきて、でも日々サウンドのアイデアが変わっていくような状況だった中、そのまま進めば前作の『ANGELS』をより拡張した形にはなるんですけど、良くも悪くもパート2になってしまうのではという感じがしたんです。そこで、yukihiroさんが自分たちの作品に力を貸してくれる可能性があることを聞きまして。自分たちの中では願ってもいないチャンスだったし、何よりチャレンジしてみたいという願いもあったのでご依頼しました。

今作に関しては、もう1人の強力なメンバーというか。

小林 yukihiroさんは、インダストリアルロックだったり、テクノだったり、ニューウェイヴだったりにとても造詣が深いんです。それらの音楽のスタイルをきちんとアナライズして、出力して、吟味して、検証して、練り上げていくというプロセスを丁寧に、慎重に踏む方なんですけど、僕はまだまだ本歌を理解できていないことに気づきましたね。yukihiroさんは、その当時の本物を聴いて育った世代の人だし、何よりも彼の知識量だったり、彼のスタジオにある本物の機材の存在を僕は知っていたので、一緒に制作したら自分たちでは絶対に辿りつけない作品を作ることができるのではないかと思いました。そんな信頼感があったので、思いきり委ねることができました。

アルバムタイトルについては、自分の中で日々更新されていく時期が続いた

実際にこれまでの自分たちの音は、どのように変化したと思いますか?

小林 良くなりました。いつもと違う手間暇をかけて作ったことで、僕たちの心持ちや、音に向き合う姿勢が変わってくる。今僕らがやっていることは、いいことなんだという空気を大切にして作品を完成させたし、そのプロセスを信じきって行き着いたという。精神的にも正しいことをした感じがあるんですよ。一緒に作った音楽だと思えたことが、何よりもすごく嬉しいんです。幸せでしたね。いいものができて良かった。

制作過程で、思い出深いエピソードはありますか?

小林 自分が曲を作るときのプログラミングだとか、いわゆる制作全般の手の動かし方だとか、すごく雑だったとことを思い知りました(笑)。yukihiroさんに素材を渡して、yukihiroさんの家にあるシンセサイザーで音を出力して、それを録音していくという順番なんですけど、ちょっとした些細なことを本当に極限まで1ミリの狂いもなく、一音一音やっていく。yukihiroさんの音への向き合い方が、自分とはまったく姿勢が違うと。僕は手早くぱっぱと効率よく、省エネ化できれば楽だなと思っていたんですけど、yukihiroさんは音にとにかく向き合って、正しいことをすることを大事にしている。それを見て背筋が伸びたというか、神聖なものに触っているというか。なので、音に向かう姿勢を学びましたね。

アルバムタイトルですが、実は最初は『At The  Beginning』ではなく、『消失点」だったとお聞きしました。なぜ、このタイトルになったのですか?

小林 最初は『消失点』は仮のタイトルで、ツアータイトルだったんですけど、yukihiroさんに携わってもらってから、自分の中で日々更新されていく時期が続いて、作品作りが後半になった3月半ばくらいに、なんかタイトル名が違う気がすると感じ始めたんです。もともと今回1曲目に入っている「Rainbow」を1番最後に持ってきて、「このアルバムはポジティヴなものです、ここから始まります」と僕らが宣言した上で何かを感じてもらえたらいいなと思っていたんですけど、世の中の状況が変わったり、自分たちの音楽がアップデートされていった中で、「いや、もうとっくに始まっている」ということを前提に作品を練り直したいという感じになったんです。収録曲に関しては変わらないんですが、歌詞が少し変わったり、楽曲のアレンジやサウンドデザイン、それと曲順だったり。自分の中でつじつまが合う形を唯一見つけられたのがこの形で、『At The Beginning』というタイトルをつけたことで、腑に落ちた感じです。

大切なことは「私の幸福」と、「私たちの幸福」の間を行き来すること

この数カ月、世間の状況も刻々と変化していた時期だったと思います。この時期にアルバムをリリースすることに関してどう思いますか?

小林 みんなが大変な時期なので、作品に対する自信はあっても大手を振って自分たちの作品を「お店に行って買ってください」とは言えない。今までお小遣いをもらえていたような子たちが、もしかしたらもらえていないかもしれないし、お店に行くリスクや、CDを買うという行為が、彼らの時間とお金を頂戴するということにも繋がるので、そこに対して責任をいつも以上に感じます。だけど、このアルバムに少しでも価値を感じたら、立ち寄ってみようという感覚で聴いて欲しいとは思いました。

メンバーの方たちとは自粛期間中、どんな話をされましたか?

小林 ミーティングをしながら雑談をしたり、みんな大変だから耐えなくちゃいけないときだなとか、大雑把な言い方になってしまいますが、そんな話をしていました。今、このバランスで無理やり体を捻じ曲げてでもどうにかしようとすることが、関係性や信頼性など、いろいろなことの調和を乱し兼ねない。それは、多くの人たちが痛感していることだと思うんですよ。今は、自分たちだけがどうにかなればいい、というマインドを捨てることから始めないといけなくて。1人勝ちをすることは長期的に見たら、信頼や信用を落としていくだけだろうと思うんです。だからまずは社会の一員として、みんなで良くなっていくにはどうしていけばいいんだろうっていう、建前的なことを再定義したり、大切にするタイミングなのではと。大切なことは「私の幸福」と、「私たちの幸福」の間を行き来することだと思うんですよ。で、その「私”たち”」というのは、誰のことを言うのか再定義の時期だったと思うんですね。

「私たち」ですか。

小林 「私たち」というのは、理想論で言えばなるべく大きい方がいいわけなんです。例えばこの植物はそれぞれ違うけど、葉っぱというところで見ると一緒っていう。そのイコールの概念を、せっかく人間に生まれてきたんだから全体主義とは別のやり方で、「私たち」「仲間である」、といった建前みたいなことを、言葉の外側、いわゆる社会システムの外側で、もう一度みんなが暗黙のうちに見直さないといけない。道徳観を見つめ直すということですね。今の差別問題とかもまさにそうだと思うんですけど、これまでの歴史は百も承知で、憎悪が個人対個人なのかと言えば、そうではなくて、そうならざるを得なかった社会構造をきちんと受け止めて反省しなくてはならない。だから、「世の中全てやり直し、右も左もやり直し」って、村八分のチャー坊の言葉があるんですけど、本当にそうだなって。やり直し。

僕らが生きている現実は、ありのままの現実ではなくて、社会現実

新型コロナウィルス自粛期間を過ごしてみて、何か自身に変化はありましたか?

小林 家にいなくてはいけない時間が多かったので、人との関わり方を思い返したり、何よりも勉強を改めてするいい機会になったので、いろいろ本を読んだり、考えごとをすることが多くなりました。

本はどんな本を読んでいたんですか?

小林 もともと読んでいた本をより深く追っていく感じだったんですけど、例えば老子とか、荘子とかの東洋思想だったり。あとはマイケル・サンデルの「これからの『正義』の話をしよう」を読み返してみたり、現代音楽家の武満徹さんの対話集を追いかけてみたり、マルセル・デュシャンなどのシュルレアリストの対話集を改めて読み返してみたりだとか。あとは短歌とか、詩だとか。自分の作詞に活かすことができそうな知識や、社会活動をしていくに当たって前提となるような歴史観などを勉強しながら、でもこれを本当という人と、そうじゃない人がいるから、どうしようとか。知れば知るほど、簡単に言えることが少なくなっていく現実はなんなんだろうとか考えたり。

東洋思想にも興味があるのでようですね。

小林 「一は全、全は一」的な話で、「私とそれ以外」が世界にはあるとして、それらは互いに転換可能と考えて、自分と世界を行き来することができる、柔らかい人間になるということなんですけど。稲穂や牛を見て“あれは未来の私の一部”と考えたり、近所に生えてる植物を見て“過去の自分の一部”と考えたりする。マクロな視点で見たら、それが紛れもない事実でも、普段はそんなこと考えないですよね?僕らは社会現実を生きているから。別の話をすると、例えば僕が、綺麗に消毒をした自分の手に唾を吐いて、それを自分の口の中に戻すことができるかというと、なんだか嫌だなと思ってしまうんです。さっきまで自分の口の中に何の抵抗もなくあったのにも関わらず、です。なぜ手のひらの唾を汚いと思うのか。それって論理ではなく、僕の感情や気分、社会の慣例や慣習からくる設定なんですよね。だから僕らが生きている現実は、ありのままの現実ではなくて、社会現実。社会が決めた概念という現実の中で生きているから、どんな論理で説明されたとしても無理なことがある。なので「一は全」と言うと、他者を受け入れたり、自分の外にあるものをどう捉えるかという話にもなってくるんです。違う概念で生きているということは、そういうことなんで。何にせよ、再定義のタイミングです。

最後にメッセージをいただけますでしょうか。

小林 お互い、1日1日良い時間を過ごして、またいつか、いい未来で、いい顔で会いましょう。

 


 

THE NOVEMBERS『At The Beginning』

MERZ/リリース中

 

THE NOVEMBERS OFFICIAL SITE

Text_Kana Yoshioka

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PROJECT

アーティスト達と共に笑顔をカタチにするオンラインプログラム「From Friendship」

FREAKʼS STORE渋⾕に隣接するギャラリー兼ショールーム「OPEN STUDIO」は、さまざまな分野で活躍するアーティストと協⼒し、新型コロナウイルスの影響により限られた⽇常を過ごす人々を笑顔にしたいという想いをカタチにするプログラム「From Friendship」を発⾜。今回はアーティストそれぞれの思いを探ってみました。


AZUSA IIDA(from TOKYO)

Q1. アートワーク/メッセージに込めた想いについて聞かせてください。

A1. 自分も自分の周りにいる家族、友人達にも明日には何が起こるかわからないという状況に置かれ、常に前向きに、そして自分自身の気持ちに正直でいようという思いを込めました。

 

Q2. この世界的な危機の中、生まれたムーブメントで心が動いたもの等はありますか?

A2. 特別なものはありませんが、人に感謝する気持ち、それを素直に伝える事が出来るのは良いなと思いました。

 

Q3. これからの社会において、どのようなマインドで制作活動をしていこうと思っていますか?

A3. 前からも変わらず、これからも自分の作品を見た人が幸せな気持ちになってくれたらという思いがより強くなりました。

 

|Profile|

1991年 東京生まれ。16年に初個展を開催して以来、人物を主対象とした実験的な表現方法による展示活動をしています。また、ファッションという視点を大切に、CDジャケット、雑誌等のイラストレーションやブランドとのコラボレーションを行なっています。

IG @azusa_iida_illustration

TEE&MASK 「AZUSA IIDA」
¥5,000 +tax
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MIKE PERRY(from NEW YORK)

Q1. アートワーク/メッセージに込めた想いについて聞かせてください。

A1. 厳しい時間ではありますが、私たちは今ステイストロングでいる必要があります。体を動かすことはメンタルヘルスにも大事だということをアートに込めました。

 

Q2. この世界的な危機の中、生まれたムーブメントで心が動いたもの等はありますか?

A2. 私は、自分の知らない人々からの厚意に絶えず心が動かされています。人々は、互いに助け合っています。

 

Q3. これからの社会において、どのようなマインドで制作活動をしていこうと思っていますか?

A3. 激励の光を与えられるような、そして私たちの周りにある”愛”に向けて、更なる作品をつくっていきたいと思います。

 

|Profile|

アーティスト、アニメーター、クリエイティブディレクター、ブランドコンサルタント、デザイナーなど様々な分野で活躍するマルチクリエイター。NY・ブルックリン・クラウンハイツ地区にスタジオを構えている。近年では、高く評価されたアメリカの番組「Comedy Central program Broad City」のオープニングアニメーションを手掛け、エミー賞を受賞。またコカ・コーラやオレオのCMを担当したり、ハーマンミラー、レイバン、GQなど、数え切れないほどのブランドやメディアとコラボレーションしています。

IG @mikeperrystudio

TEE&MASK 「Mike Perry」
¥5,000 +tax
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NO PANTIES(from BERLIN)

 

|Profile|

モデルや美容師などファッション好きの女性を筆頭に支持を集めているアーティスト、「NO PANTIES(ノーパンティーズ)」。旅先でのインスピレーションや自身が撮影した写真、映画に出演するヒロインやピンナップガールをモチーフにして描くイラストが人気のイラストレーター。

IG @no__panties

TEE&MASK 「NO PANTIES」
¥5,000 +tax
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Park Delicatessen(form NEW YORK)

Q1. アートワーク/メッセージに込めた想いについて聞かせてください。

A1. 今回このような現状の中、私たちは共に過ごすことがとても大切になってきました。Park Deliの”ピンクカーブフラワーピックアップ”で、人々に花を通して愛をシェアしたいと思いました。

 

Q2. この世界的な危機の中、生まれたムーブメントで心が動いたもの等はありますか?

A2. 私たちは、人々がローカル(地元の)コミュニティや私たちのようなスモールビジネスを支えてくれる愛、人々の愛に心が動かされています。

 

Q3. これからの社会において、どのようなマインドで制作活動をしていこうと思っていますか?

A3. コロナウイルスにより、人々が環境意識を見失わないことが重要です。(NYで、現在マスクや手袋がストリートにゴミとして捨てられているのを多く見るため)私たちは、今後も引き続き人々に幸せと前向きな気持ちを与えられるようクリエイティブに活動をしていきたいと思っています。

 

|Profile|

「Park Delicatessen」は、ニューヨーク・ブルックリンにある「スケートショップ」と「フラワーショップ」が一体となった”クロスカルチャーショップ”。オーナーのマイケルと、パートナーであるヴァレンタインがデザインする、スケートボード、アパレル、雑貨などのオリジナルグッズは、ニューヨークで注目を集めています。

IG @parkdelibk

TEE&MASK 「Park Deli」
¥5,000 +tax
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PEOPLE

「わたしがいま本当に着たいもの」を。Freadaディレクター 小笠原希帆

FREAK’S STORE店舗スタッフ、プレスを経て2017年春からFreadaをスタート。「わたしがいま本当に着たいもの」を作ることを大切にし、古着のリメイクや民族衣装のようなエスニックアイテムを中心に展開している。ブランドディレクター 小笠原は、いったいどのような思いを込めて発信しているのか聞いてみた。

アイデンティティとして古着のエッセンスを残していきたい。

ーまず、どのような経緯でFreadaを始めるに至ったのでしょうか?

2017年頃当時、FREAK’S STOREに長く通ってくださっていたお客様が、年齢やライフステージの変化とともに、FREAK’S STOREから足が遠のいてしまうことが増えました。そういったお客様に再度お店に来ていただくにはどうしたら良いのか、議論によくあがっていました。

ーFREAK’S STOREが次のステージへと進む第一歩であったと。

それに加えて、FREAK’S STOREでは古着の扱いが年々減る一方(FREAK’S STOREはもともと古着屋さんでした)、アイデンティティとして古着のエッセンスを残していきたい声も社内に多くあって。その二つを担うという意味でFreadaが始まりました。

ーフリーダ・カーロをブランドアイコンとしたのはどのような理由からですか

1番大きいのは私がフリーダ・カーロを好きだったこと。彼女の描く絵や服装はもちろん、彼女の思想が好きで、彼女のような女の子が増えと欲しいという想いからブランド名にしました。また、FREAK’S STORE初のハウスブランドなので、あたまに「フリ」を付けることでFREAKS STORE本体ともリンクさせたいなと。

自己満足になりすぎないように。

ーブランドでこだわっている点や、ポリシーのようなものは?

自分が本当に着たいと思えるものしか作らない。トレンドを追いすぎない。その一方で、「あの人はこれを着るかな?」と仲良しの顧客様の顔を思い浮かべて、自己満足になりすぎないように気を付けています。

ーディレクターとして今後のブランド展開などはどう考えていますか?

いつか単独出店したいです。それもどこかユニークでわくわくするような、仕掛けのあるお店が夢です。この供給過多のなか、それでも出店する意味があると感じられるタイミングで出店したいと思っています。

ーその他、いま伝えたいことはありますか?

ブランドが始まって3年が経とうとしています。シーズンごとに苦労は絶えませんが、お客様にお会いして喜んでいただく瞬間はなにごとにも代え難く、毎回やる気がみなぎります。今は2021年冬シーズンの準備をしています。かなり自信があるのでぜひ楽しみにしてください。

 

Freada Early summer collection
~ ステキ女子のおうちスタイル ~

 

 

Freada

2017年にスタートした、FREAK’S STOREのハウスブランド。メキシコの女性画家Frida Kahlo(フリーダ・カーロ)をブランドアイコンに、メキシコらしいビビッドな色合いや柄と、古着を原型としたミリタリー要素をミックスしたブランド。形はベーシックで生地にこだわったものが多く、「夏服」「冬服」のように気温で区切らず、着あわせによって長い時期着られるアイテムが多いのが特徴。

商品一覧はこちら

 

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PROJECT

DIRECTOR’S VOICE

FREAK’S STOREとも関わりのあるブランドディレクターの面々に、最近のスタイリング事情や今後の社会変化に対する思いを語ってもらいました。大きく変わっていくであろうこの先の未来について今、いったい何を思うのか。

 

森山 直樹

Recent styling

blouson : 2004 COMME des GARCONS HOMME
catsew : 2020AW 77CIRCA
pants : 40’s british military camoflage over trousers

着慣れたリラックスできるコットン素材を選ぶことが多いです。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

表現、制作のスタイル共に大きく影響はありませんが、現状の状況は現実に起こり得るものとして、今後常に念頭に置かなければならないと思います。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

現在の状況をネガティブに考えすぎない思考で行動できていることは、ポジティブに捉えて良いのではないかと思っています。

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

このような状況下でも、日々お力添えいただいている沢山の方々にお会いして感謝を伝えるべきだと思っています。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

引き続き今の私たちに出来ることを、向上心を持って続けていく事しかできませんが、このような経験を今後に活かし糧としなければならないと考えます。今改めて思う事、考える事、感謝の気持ちは何らかの形で表現、提案できればと思っています。

 

森山直樹(もりやま・なおき)

1977年生まれ。かつてユニセックスブランドを手掛け、様々なブランドのOEM業などにも携わる。学生時代から古着カルチャーに傾倒し、メンズ・レディス問わずあらゆる古着への造詣が深く、2015年には自身がディレクターを担うリメイクを主としたブランド〈77circa 〉を始動。

@1977circa

 

 

尾崎 雄飛

Recent styling

sweat:Richardson
shorts:AIRWALK(古着)
shoes:Reproduction of found

自宅ではなく事務所でくつろぎながら独りワークしているので、靴は履いています。スエットと、ウエストがゴムのショーツは動きやすく楽でいいのですが、寝間着っぽくならないように、色使いや柄などに気をつけています。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

幸いにして僕の仕事は「創造を想像すること」なので、実務的な問題や影響はありません。また、いまや時代遅れなのかもしれませんが、スマホ化・通販化する時代にアジャストして画面映えするようにと意図した物作りを好んでいないので、あくまで消費者の方が実世界で生身の友人知人とふれあう時間のことを想定した「いままでどおりの服」を作っていくことは、コロナ以前・コロナ禍・コロナ後にも変わりません。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

以前から「身体がどこにあっても社内と同じ仕事ができる環境づくり」を追求してきていたので、本当ならどこにいても活躍できるはずの人が一定の場所や一定の集団に所属することにこだわらざるを得ない姿を見るにつけ、ある種の「もったいなさ」を感じていました。テレワークというダサい言葉は気に入りませんが、多くの人が遠隔労働に慣れることで、日本の働く人たちが自分の思い通りの自由な働き方・経済活動を見出す人が増えると、もっと楽しい世界が訪れると考えてワクワクしてもいます。

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

まずは以前からお世話になっていた飲食店で、友人たちといつものように酒を酌み交わしたいです。また、アメリカやヨーロッパに「旅の続き」が残っているので、その続きを。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

コロナ禍を承けてのものは特にありません。新しいことは常にしていく性格なので、いろいろ楽しみながら動いていきたいです。もちろん、コロナ終息後のほうが動きやすくなるので、早々の終息を祈っています。

 

尾崎雄飛(おざき・ゆうひ)

1980年愛知県生まれ。2007年にフィルメランジェを立ち上げる。2011年に独立し、様々なブランドのデザインやディレクションを手がけ、2012年1月に自身のブランド[サンカッケー]をスタート。

@yuhiozaki0411

 

 

朝倉 秀樹

Recent styling

縫製工場オリジナル hoboファブリックのマスク
ポリエステル×ナイロン素材のANTIGUA社のプルオーバーシャツ(古着)
nonnativeの杢グレー立体スエットパンツ
hoboのタイダイソックス

hoboのバッグで使用した杢グレー生地のマスク。少しオーバーサイズのプルオーバーなので、インナーの枚数調整の際は楽です。いろんな箇所に入ったダーツがストレスのない履き心地のスエットパンツ。hoboのタイダイソックスで色遊びしています。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

普段は外出する事で人が持っているモノや身につけているモノ、街の雰囲気や世の中の流れ、自分の目に映る色などを観察しています。なので今は感じ方に影響はあります。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

外に出る事が好きなので、STAY HOME は今までやらなかった事の一つかもしれません。日々を自宅で過ごし、さらにゆっくりと考える時間、たくさん話す時間もいつも以上に大切だなと。

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

とりあえずは、日本でも海外でも笑顔で行ける旅がしたいです。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

じっくりと考え中です。

 

朝倉秀樹(あさくら・ひでき)

1976年生まれ。服飾学校には通わず、ネペンテスで服作りを学び、バイイングや店舗も経験。2005年からバッグやアクセサリーなどを展開する hobo のデザインをスタート。

@hobo_official

 

 

仲津 一郎

Recent styling

自社製品になりますが105のデニムパンツを穿いていることが多いです。生地の色落ち具合や雰囲気などを再確認しています。家にいるときはスエットパンツなど楽なカッコになってしまいますがジーンズを穿くとなぜか気が引き締まります。トップスは吊り編み機で編まれた生地で作ったシンプルなフロントジップパーカーです。70年代ぐらいのvintageを参考にして企画したモデルです。吊り編み機で編まれた生地は肌触りが良く着心地がいいです。サンプル段階から試験を兼ねて普段着使いに何年も着ています。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

元々カジュアルを軸としたブランドなのでベースは変わらないのですがこの状況の中で来年の2021SSの企画をどう進めるべきなのかを整理しています。新作の型数などが変わることはあるかもしれませんがスタイルが変わるといったことは無いです。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

時間のスピード感が少しゆっくりと感じられ普段想像することもなかったようなことを想像したりすることができたこと。

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

ハワイに行きたいです。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

模索中ではありますが定番アイテムについての再確認とそれらの生産体制や在庫バランスなどクリエーションを続けていく為にも再度そこをしっかりと構築していきたいと考えています。

 

仲津一郎(なかつ・いちろう)

1973年生まれ。幼少期にデニムのオーバーオールの経年変化に魅せられ十代の頃にVintage denimの存在を知る。その後ジーンズの縫製に興味を持ちジーンズの縫製をはじめる。2005年にorslowを立ち上げ現在に至る。

@orslow

 

 

管野 寿哉

Recent styling

チャンピオン 90’s スウェットセットアップや、ライトウェイトなワークパンツなど。

子供達と過ごす時間が長いので動きやすいものが良いですね。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

家にいる時間が長いと着心地、居心地を追求してしまう。いかにリラックスしながらファッションを楽しめるか。を、考えます。
毎シーズン、自分の経験や日々の過ごし方を加味してデザインしているので今回のような今までにない過ごし方の中でデザインしてゆくのは慎重になりますね。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

どの職種の方も今できることをがんばっている。そういった姿を見れたこと。負けない姿勢が大事だと改めて感じることができた。

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

まずは家族旅行。キャンプして温泉。そのあとは海外。アメリカですね。いつだって刺激を受けれる場所です。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

絶賛仕込み中です。
オンラインでの展開も大事だけどショップでしか味わえない商品構成も大事だから今のうちにちゃんと仕込んでおかないとね。内容は内緒ってことで。

 

管野寿哉(すがの・かずや)

〈YSTRDY’s TMRRW〉デザイナー

2017年秋冬にデビュー。古着を出発点に、販売員やデザイナーアシスタントなどの経歴を活かし、売り場まで見通した広い視点でデザインを手がける。

@ystrdystmrrw

 

 

大貫 達正

Recent styling

80sリバーシブルアートプリントスウェット(PETER MAX”NEOMAX”)
70sクレイジーパターンフレアパンツ(PETER MAX×WRANGLER)

家にいる時は外で着難い柄ものやプリントなどの派手なヴィンテージスウェットを中心に色合わせして気分が上がるコーディネートをしています。本日は60〜70年代にポップ・イコノグラフィで知られるポップアートの巨匠PETER MAXのセットアップを着用して派手なヒッピースタイルで過ごしています。

 

ー表現、制作のスタイルに影響はありますか?

海外や国内の様々なところに足を運び、その時に出会ったモノやコトをインプットして企画を進めていくことが多いので、それがいま出来ないのが残念ではありますが、STAYHOME時間を有効活用して古き良き映画などからインスピレーションを受けたりしています。

 

ー現在の状況でポジティブに捉えている側面はありますか?

今回のコロナ騒動によって当たり前であった商業スタイルが変化し、新たな業務形態や販売ツールが生まれ、アパレル新時代が来るのではないかと考えています。それに伴い新たなカルチャーが誕生するのではないかとポジティブに期待しています!

 

ーこの状況が終息したらなにをしたいor行きたい場所はありますか?

とにかく旅に出たいですね。先ずはアメリカに行こうと思います。行き先はテキサス州、アリゾナ州、ニューメキシコ州辺りに行きたいなと。一番行きたい街はサンタフェですね。

 

ー終息後に新たな活動などは考えていますか?

まだ見通しは付きませんが、自分の好きなものを創作し、集めたものを直接販売できるそんな場所を創ろうかなと思っています。それは店舗になるのかWEBショップになるのか、または新たに誕生するコンテンツなのか、今のところ自分でもわかりません笑。

 

大貫達正(おおぬき・たっせい)

FREELANCE DESIGNER
1980年11月17日生まれ。

小学生の頃からヴィンテージ古着に興味を持ち、古着業界に10年間勤め2010年にMANUFACTURED BY SAILOR’Sを立ち上げる。その後セレクトショップの企画やディレクションに参加し、現在はフリーランスとしてHELLY HANSEN R.M.Cのクリエイティブディレクターを務める他、PAYDAYやOLDMAN’S TAILOR、そしてWESTOVERALLSの企画ディレクションを手掛ける。

@tassei_onuki

 

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